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物理学者「AIは便利な道具であって、おばけのように怖がっても仕方がない」

なぜAIが怖くないか、明快な語り口で説明してくれる理論物理学者。しかし同時に、進んだメタAIが開発されれば何が起きてもおかしくない危険性も暗に示しています。



「怖いか怖くないか」という問いは的外れ

さて、非常に大雑把ながら現在の人工知能についてお話しましたが、いかがでしょう? ざっくりとでも正体がわかった後では、「怖いか怖くないか」という問い自体が的外れに感じませんか?

というのも、人工知能が「これまでにない機能を持った道具」以外の何者でもないことがわかるからです。これが「彼を知る」ことの効果です。

例えば、私がコンピュータと計算のスピード競争をしたらコンピュータの圧勝ですが、悔しくもありませんし、脅威も感じません。

ショベルカーと穴掘り競争をしても全く勝てないけど、悔しくもないし脅威でもないのと同じ。肉体を使うよりも効率の良い道具がある、というだけのことです。

人工知能も同じです。ディープラーニングという効率の良い機械学習アルゴリズムが実現されたことで、画像認識や翻訳のような、機械学習が出来る程度のパターン認識は、今後、人間よりもコンピュータの方が圧倒的に速くなります。

当然、その技術が応用できる類の作業は、人からコンピュータに取って代わられるでしょう。

ある程度の年月が経った後で見れば、その手の作業を人の手でやるのはひどく効率が悪く見える時代が必ず来ます。

今の時代に、「荷物は全部人間が運べ!」と聞いたら「え~~……」と感じるのと同じ。これはもう避けられないことです。

「判断は人間の聖域」という価値観の方が偏っているのです。

img 865c7bd182407600372fe7816e88d753252351 物理学者「AIは便利な道具であって、おばけのように怖がっても仕方がない」Photo by iStock

また、機械学習できる内容も今後の研究で増えていくはずです。その動向には注意を払った方が良いでしょう。

ですが、ひとつ確かなのは、先に書いたような学習の仕組みから考えて、よほどの技術革新が起こらない限り、機械学習には「人」という教師が必ず必要です。

もちろん「教師なし学習」もありますし、「自動学習」という分野もありますが、それもまたアルゴリズムである以上、所詮は一定の条件の下で機能する道具です。現状、AIが出来ることは全て、原理的には人にも出来ることなのです(もちろんAIの方が圧倒的に速いですが)。

しかも、AIが取り扱えるのは、デジタルデータとして学習出来ることに限られます。

例えば、「理論物理学の研究をするAI」は、現状では実現出来ないでしょう。学習方法がないからです。同じように、「AIが人間を滅ぼす可能性」もちょっと考えつきません。AIが道具である以上、それは人が使うものだからです。

むしろ「破滅的な状況を避ける方法」をAIに模索させる可能性の方が大きいように思います(もっとも、人間が破滅を望んだときはその限りではありませんが)。

仮に、学習内容自体を自己学習する「メタAI」に相当するものが誕生したらこの前提は崩れますが、それは相当先のお話です。

現実的な問いが重要になる

となると、私たちが気にしなければいけないのは、「AIが怖いかどうか」などという次元を超えて、

・どういう作業をAIに任せることになるのか
・AIが下した判断を人がどのように活用し、どのような形で共有するのか
・AIがあることが前提となる国家・地方都市・人間社会をどのように設計するのか
・移行の過渡期に必然的に仕事からあぶれる人の生活をどのように保証し、どういう形で軟着陸させるか

という類の現実的な話になります。

こうした論を煮詰めて、現実問題として具体化し、次世代の社会を作って行くためには、有機的に連携した多くの人の手が必要になります。

AIのせいで仕事がなくなるどころか、むしろ、AIのために必要な仕事が山積みというこの状況。怖いというなら、その作業が遅れることの方がよほど怖いことです。

何にせよ、せっかくの新展開。お化けのように怖がるのではなく、便利な道具が誕生したことを素直に歓迎したいところです。

好奇心を以て遊び、手に馴染ませ、熟達の妙を楽しみながら「どうしたら人がより幸せになれるか」という方向に力を傾けてくれる方が、特に若い人たちの中にたくさん現れることを祈りつつ、今宵もまた人が醸したお酒を楽しむことにいたします。

via: 物理学者はAIをこう見る~あなたは「正しく」怖がれていますか?(松浦 壮) | 現代ビジネス | 講談社(4/4)

 

AIは道具である

うーん、この物理学者のおっしゃることはもちろんそうでしょう。AIはあくまで学習を人間がさせることによって、人間が出来ることを人間よりも高速に出来るようになるものである。原理的にはAIができることはすべて人間にも出来る。また、人間がいなければそのアルゴリズムを組むことも学習の素材になるものを与えることもできないので、人間が予測不可能なことをすることは予見されない。

 

AIはあくまで便利な道具であって、それ以上のものではない。人間が予想しない形では動かない。これらは全て一種の真実であることは間違いありません。しかしその内容の全てが正しいのか、あるいは別の視点も無いのかと考えると疑わしい部分も見えてきます。そもそも、便利な道具なんて言い始めたら原子力発電所なんて便利な道具以外の何者でもありませんでした。

 

安全性は物凄く高く評価されていましたし、夢のエネルギー源だとも言われていましたよね。火力発電などと比べて温暖化ガスも出さないし、すばらしい。特に高速増殖炉もんじゅなんかは、廃棄物を更にエネルギー源として再利用することが可能だとまで言われていました。しかし、実際のところは想定外の外部要因である地震によってその危険性が明るみに出ました。

 

地震はもちろん想定外のものではありませんでした。規模が尋常じゃなかっただけです。しかしそれは考慮に入れておくべきものだった可能性もまた確かです。AIはどうでしょうか。なんらか想定可能だけれども規模を甘く見積もっているもの、そもそも想定していないもの。様々なリスクがあるのではないでしょうか。

 

様々なリスク

例えば、地震に近いような形で偶然生じるリスクでは何が起きるかわかりません。この例は陳腐かもしれませんが、機械に想定外の入力を行うとエラーを起こしたり制御が出来ない形で高出力のなんらかの動作を行うことがあります。あらゆる機械がそうであるようにAIを用いたものもそうなるでしょう。

 

また、尋常じゃない悪意を持った人間が悪用するケースもあるのではないでしょうか。最近もAIに差別的な学習をするように促したところ、あっという間に差別的な言動ばかりするAIが育ってしまいました。それと同様、どんな道具も使い方をわざと誤る人間がいる以上「人類を絶滅させるための学習」をAIにさせるような人間が出てくることは想定する必要があるのではないでしょうか。

 

そして何より、人間がもっとAIを攻撃的な側面に着目していくことももう間違いのないことでしょう。記事にもある通り戦闘機などは今後全て無人になるでしょうし、攻撃はもっと過激なものになっていくのでしょう。少しでも武力を高めたいと考える国の欲求を抑えることが難しければ、結局核爆弾などと同じように人間には過ぎた破壊力を持ったなにかが生まれることだって、十分にありえると思います。





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