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バイリンガルの実態 

バイリンガルの実態と英語教育

ブロゴスで、経営者・後藤百合子氏がバイリンガルの実態と英語教育についての記事を書いていました。前々から感じていたことにかなり近い記事だったので、概要を紹介しつつ私見を述べていきたいと思います。

 

後藤氏は、シンガポールなどでのバイリンガルの実態について、以下のように主張しています。

 

  • ・バイリンガルであっても、得意な言語は1つになる
  • ・いくら勉強をしても、普段使わない言語は忘れてしまう





バイリンガルは日本語が苦手

幼少期から英語教育を受けて、インターナショナルスクールなどに通っていた子が、肝心の日本語が苦手。そういうケースもあると耳にしたことがあります。わたしの周りにはそういう「グローバル」な人はいませんので、伝聞に過ぎないんですが…大学で知り合った帰国子女の友人などは、日本語の表現力が少し乏しかった記憶があります(日常生活に支障をきたすようなレベルではありませんでしたが)。 別にこれが悪いってことではないかと思いますが、早期からのバイリンガル教育には費用面以外にもデメリットがあるってことは覚悟しておいてしかるべきかと思います。

 

ある言語に習熟していたとしても(母国語として使っていたとしても)、日常で使わなくなった言語はだんだん忘れてしまう。これが事実だという指摘は、なかなか興味深いものがありました。「グローバル」とは真逆の事例で恐縮なのですが、東京などに出ていった友人が地元の方言をすっかり「使えなく」なっていたのを思い出します。

 

で、地元に帰って数年たつと逆に標準語が使えなくなってしまう… ある程度なれてくればスイッチを切り替えるように使い分けることができるパターンもあるんですが、それでも完璧ではなく中途半端なしゃべり方になってしまうのは事実。 日本語内ですらこのような状況なのですから、外国語の場合にはさらに顕著なのでしょう。

 

日本で日常的に英語を使う機会はない

後藤氏は、外国人労働者を一時受け入れるというだけで大反対されるような日本で、日常的に外国人と接して英語を駆使しなければならない状況になることはまずありえないと断じています。 これに関しては同意。 一部の企業が社内公用語を英語にしたところで、会社の外では日本語を使うわけで…これでは、ネイティブに近づくことは難しいでしょう。

 

後藤氏は、必要に迫った時に必死に外国語を勉強すれば、30代を過ぎていたとしてもバイリンガルになれる、とまとめています。幼いころから外国語教育・勉強の素養を学んでおくと、その時に勉強がスムーズになるはず。幼少期からの英語教育自体は賛成。

 

記事引用

■過熱する早期バイリンガル教育

2011年から始まった小学校での外国語教育必修科目制度ですが、2014年からは文科省主催で「英語教育の在り方に関する有職者会議」が開催され、さらに低年齢から英語を勉強させようという機運が盛り上がっているようです。

政府は「グローバル人材の育成が急務」とスローガンを掲げ、楽天やユニクロをはじめ有名企業が「社内英語公用語化」を標ぼうするなど、いまや「英語が話せなければ就職もできないのでは!?」という危機感が子供や親の間に蔓延しています。

その結果、まだ歩き始めたばかりの幼児を英語塾に通わせたり、英語幼稚園が増えたり、英語で他の教科を教える英語イマージョン教育の私立小学校が人気になっているそうです。

しかし、このような方法で本当に「バイリンガル」で「グローバル人材」になるような子供が育つのでしょうか?

■シンガポールのバイリンガル事情

私が現在住んでいるシンガポールは、言わずとしれたバイリンガルのお国柄です。
国民の英語力はダントツで、アジアでのTOEFLスコアはトップ。(ちなみに日本は27位でベトナムの下、ラオスの上で、韓国・中国にも大きく引き離されています)

2015年に建国50周年を迎えますが、建国当初から国民を形成する各民族の母国語である中国語、マレー語、タミル語に加え、英語を公用語として採用してきました。現在50歳代以下の国民はほとんどがバイリンガルで、英語のレベルが非常に高いのが特徴です。

しかしシンガポール人と付き合えば付き合うほど、バイリンガルといってもどちらかの言語に能力が偏っている人がほとんどであることに気づきます。

一般的に契約書やビジネス文書などはすべて英語で書かれているため、オフィスワーカーには英語能力が高い人のほうが圧倒的に多いのですが、小売店やレストランなどでみかけるのは、どちらかというと英語が苦手で新聞や雑誌も中国語やマレー語で読み、テレビもそれぞれの言葉のほうがラク、という人々です。

しかし、英語に強い人々の母国語能力にも問題はあります。

学生時代は英語と並び母国語も非常に大事な科目ですので、小学校低学年から夜まで塾に通わせたり、週末は母国語を話す祖父母のところに子供を行かせて英語を話させないようにするなど、涙ぐましい努力をして母国語を子供に身につけさせますが、大学卒業以降は多くの人が買い物など以外は母国語を使う機会を失います。英語ですべて事足りてしまうのです。

■語学学習は筋トレと同じ。使わなければ衰える。

では、彼らの母国語能力はどうなるか?

よいサンプルが身近にいました。華人系シンガポール人の我が夫です。今年51歳になる夫は高校まで中国語(北京語)を学校で学び、実家では現在も両親と中国語(福建語)で会話しています。買い物やレストランのオーダーなどでは北京語を使うことも多く、中国や台湾に行っても特に日常会話に困ることはありません。

問題は読み書きです。迷わずさっと書ける漢字は自分の名前くらい。新聞や雑誌もほぼ読めません。大学入試のためにあれほど勉強したはずの漢字をほとんど忘れてしまっているのは、使う必要がないからでしょう。

このように、言語能力というのは筋肉と同じで常に使っていなければ衰えます。ですので、高い言語能力を維持するためには筋トレのように常に反復練習が欠かせず、逆に、日々の生活の中で使う必要がなければ、最初どんなに高い能力をもっていても、どんどん忘れて使えなくなっていってしまうのです。

■外国人が身近にたくさんいれば、グローバル人材にならざるを得ない

一皮剥げばこのように中途半端なバイリンガルが多いシンガポールですが、それでは「グローバル人材」は育っていないのでしょうか?

答えは「イエス、育っている」です。

シンガポール人の多くは人生の一期間を留学や仕事などで海外で過ごし、外国人と話しても臆することなく、自然にビジネスをしたりお付き合いをしたりすることができます。2011年には、その年に結婚したシンガポール人の相手のほぼ40%が外国人、子供の約3分の1は、シンガポール人と外国人との間に生まれています。

どうしてこうなったのでしょうか?それはシンガポールに住む外国人の数が非常に多いからです。

人口約540万人のうち、シンガポール人の数は330万人程度。残りはすべて外国人(永住者も含む)ですから、およそ3人に1人は外国人です。

シンガポールの合計特殊出生率は日本より低い1.2で世界でも最低レベル。優秀な人材や労働力を輸入し、半分外国人であろうがとにかく子供を産んでもらわないと国が衰退してしまうため、「外国人をどんどん輸入する」という政策を続けてきました。

シンガポール人と外国人の共通言語はほぼ英語です。つまり、英語さえ普通に話すことができれば、母国語はグローバル人材(外国人と積極的にコミュニケーションしたりビジネスをしたりできる能力をもつ人材)にとって不要といってもいいでしょう。

■日本もシンガポールのようにグローバルな環境になるのか?

ではシンガポールと同じく人口減少に悩み、「グローバル人材育成」を目指す日本政府は近い将来、シンガポールのように外国人を大量に受け入れ、国民が常に英語で話さなければならない環境を作ろうとしているのでしょうか?

私は、一時的に外国人労働者を入れるだけでも大反対されるような国で、居住者の3分の1が外国人になるなどということは、まずありえないと思います。そして、そういう環境がなければ、英語を使う必然性がないのですから、やはり英語を学んでも英語力は錆びついてしまう人が大半になるでしょう。

■英語か日本語か、メイン言語をまず選ぶ。

以上をまとめると、

1. バイリンガルといっても得意な言語は必ず1つになる。
2. 中途半端に勉強しても、使わない言葉は忘れてしまう。
3. 日本には常に英語で話さなければならない環境がなく、これからもおそらくない。

ということが言えると思います。

何か国語も自在に使い分けることができる天才は別ですが、大多数の人々には2か国語を同じくらい流暢に、同時に使いわけることは無理です。ですから、日本にずっと住むのでしたら、自分や子供の言語を英語にするのか、日本語にするのかをまず決め、英語学習計画を組み立てる必要があるでしょう。

まず、英語をメイン言語にするのであれば、学校はすべての教科を英語で教える学校(インターナショナルスクールかイマージョン教育を行う学校)に行き、家庭でもテレビも本もすべて英語、家族の会話もすべて英語にするくらい徹底させることが必要です。そうでないとネイティブ並みの英語力は身につきません。しかし、この場合は、高いレベルの日本語を期待してはいけません。日常会話ができるくらいで良しとするべきです。デメリットとして、多額な費用がかかることも挙げられます。

大学や大学院に留学して帰国してからも英語中心の生活にするというのでしたら、就職先は外資系など外国人比率が高く、常に英語を話さなければいけないという環境が必要でしょう。(日本で英語公用語化を掲げる会社でも、実際に英語しか使っていないかといえばほとんどがそうでないと聞きます)。

これができない場合は日本語がメインになりますので、英語を忘れないように常日頃トレーニングを欠かさない訓練が必要です。

最後の選択は、基本的な英語学習はこれまで通りの学校の英語学習のみにして日本語力を磨き、就職や仕事で必要になったときに集中的に英語力を磨く、というパターンです。私としては、これが一番のお薦めです。大人になってからでも、語学力というのは数か月間集中して勉強することによって、驚くほど向上するからです。

■語学学習に遅すぎることはない。

私が香港で中国語を勉強したとき、同級生に20代のスウエーデン人女性や30代のインド人シスターたちがおり、彼女たちはこれまで漢字の読み方さえ知らなかったのに、1年ほどで人民日報が読めるくらいに上達していました。

スウェーデン女性は家族経営のビジネスを助けるため、シスターたちは中国での宣教が目的で勉強していたのですが、本気になれば難しい言語でも語学力は短期で身につくものだなと実感させられました。(同じ漢字文化の日本人にとって中国語はそれほど難しい言語ではありませんが、漢字をゼロから覚えた彼女たちにとっては相当ハードだったはずです)

そんな彼女達に共通していたのは、中国語を学ぶ目的がはっきりしていたということです。

ビジネスや宣教は真面目な目的ですが、大好きなスターの映画を字幕なしで観たい、海外のコンサートチケットを自分で取りたいなども立派な目的だと思います。韓流ブームのときは、中年から老年の年代の女性たちが懸命に朝鮮語を勉強し、かなり話せたり読めたりするようになっていたのは記憶に新しいと思います。

つまり、わざわざ子供のときから本格的な英語学習を始めずとも、大学で英語ネイティブスピーカーの学生に交じって苦労して英語で勉強しなくても、簡単な日常会話ができる程度の英語力をつけておき、大人になって本当に必要になったときに短期間に集中して勉強すれば、ビジネスやボランティア活動などでじゅうぶんコミュニケーションするくらいの英語を身につけるのは難しくない、と私は感じているのです。

よく言われることですが、言葉はあくまでも言葉、手段にすぎません。「グローバル人材」や「バイリンガル」という言葉が勝手に一人歩きして何か英語さえ勉強していれば将来が安心、というような風潮には非常に危機感を感じます。

それより「言葉はいつでも勉強できる」ことを理解し、その前にまず母国語での教養をしっかりと磨いておくことが必要なのではないでしょうか?

via: 英語が話せなくてもグローバル人材になれる!? – 後藤百合子

 

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