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CIAの拷問の詳細が明らかに。「テロとの戦い」は「正義の戦い」になれるのか

正義の戦い、テロとの戦い。そう銘打って行われた様々なテロ対策は、9.11の後急激に強まっていきました。一部ではわずかな疑念でも徹底的に取り調べたり、個人情報を電話からwebから徹底的に調査して個人の自由を侵害していると批判されることも多かったように思います。



 

アメリカのCIA=中央情報局が過去に行っていた拷問の実態が10日、報告書の形で公表されます。アメリカ政府は世界各地で反米感情が高まる可能性があるとして、警戒を強めるよう指示しました。

 上院情報委員会が現地9日に公表するのは、CIAが過去に行っていた拷問の実態に関する報告書です。9・11同時多発テロをきっかけに、当時のブッシュ大統領の許可でテロに関わった可能性がある被疑者に行った拷問が詳細に報告されています。

 最も非人道的な拷問としては、容疑者を板に固定し布をかぶせた顔に40秒以上続けて水を流す「水責め」、繰り返し殴るなどの肉体的苦痛に加え、狭い所に長時間監禁するなど精神的な苦痛を与える拷問が挙げられているという事です。

 「アメリカの在外公館に対し、この報告書が公表された際に起こりうる事態に備えて、警備態勢を見直すよう指示しました」(国務省 サキ報道官)

 報告書の公表をきっかけに反米感情が急激に悪化する可能性があるとして、国務省は世界各地の大使館など政府の関係施設の警備を強化するよう指示しました。(09日11:55)

via: 「大統領許可の下 水責めなど、CIA拷問の実態公表へ」 News i – TBSの動画ニュースサイト

 

状況整理

さて、この報告書は大変興味深いものです。2014年10日に公開されるという報告書には、CIAが顔に行った拷問の実態が書かれています。当時のブッシュ大統領の許可のもと、多くの拷問が行われたようです。

 

また、この内容はかなり過激なものを含むようで、世界各地の大使館など政府の関係施設に注意を呼びかけているとのことです。中には水責めなども行われていたようですが…。

 

テロとの戦い

さて、テロとの戦いという名の下に多くの死と暴力が生まれたことは最早疑いようがありません。(もちろんテロという手段で多くの死と暴力が生まれていますが)

 

9.11の直後、イラクの国営放送キャスターが「アメリカのカウボーイがこれまで犯してきた人道への犯罪に対する果実だ」と発言したことは大変有名です。これは強権的なアメリカ政治に対するカウンターパンチなのであって、「テロ」が先ではなく「アメリカによる暴力」が先にあったという趣旨ですね。

 

それに対してアメリカは極めて不快な態度を示し、最終的には政権転覆なども視野に入れたイラク戦争を行います。名目としては大量破壊兵器を秘匿しているということでしたが、結局見つかりはしませんでした。

 

アメリカは他国に兵を進軍するために、偽造の衛星写真を見せて「あなたの敵国の軍隊がここまで近づいてきている。平和のためにアメリカ軍をそこに駐屯させましょう」という外交を本気で行う国家です。(まあどの国家も多かれ少なかれそういう部分はあるでしょうが)

 

拷問の可否

9.11の後の、一種異様なアメリカの雰囲気の中で様々な手段が用いられていきました。一種の麻痺というか、全体主義的な高揚感があったように思われます。

 

その最たるものが、拷問でしょう。本来的に、人間に対して明らかな苦痛を与え、かつその後の人生に影響するような苦しみを与えることは明確に罪に値します。

 

国際法上は、拷問等禁止条約(拷問及び他の残虐な、非人道的な又は品位を傷つける取扱い又は刑罰に関する条約)により次のように定義される。

  • この条約の適用上、「拷問」とは、身体的なものであるか精神的なものであるかを問わず人に重い苦痛を故意に与える行為であって、本人若しくは第三者から情報若しくは自白を得ること、本人若しくは第三者が行ったか若しくはその疑いがある行為について本人を罰すること、本人若しくは第三者を脅迫し若しくは強要することその他これらに類することを目的として又は何らかの差別に基づく理由によって、かつ、公務員その他の公的資格で行動する者により又はその扇動により若しくはその同意若しくは黙認の下に行われるものをいう。「拷問」には、合法的な制裁の限りで苦痛が生ずること又は合法的な制裁に固有の若しくは付随する苦痛を与えることを含まない(第1条)。

via: 拷問 – Wikipedia

 

wikipediaからの引用ですが、テロリズムとの戦いの中ではこれが許されていたわけですね。黙示的な同意以前に、大統領が許可を出していますから。この明確な人権侵害に対して。

 

しかしアメリカの法務省などが政府と極めて密な関係の中で、いくつかの覚え書きを作ってこれらの罪に対する追求から逃れるための抜け穴を用意していたようです。「国のルールに基づき善意で行ったのであれば罪には問えない」というもので、本人が「違法だとは知らなかった」なら罪に問えないと言っているんですね。(善意=法律用語)

 

Human Rights Watchの、この拷問に関する勧告を見つけたので載せておきます。

 

Getting%20Away%20with%20Torture%20Japanese CIAの拷問の詳細が明らかに。「テロとの戦い」は「正義の戦い」になれるのか Microsoft Word – Getting Away with Torture Summary and Recommendations – Japanese – Getting Away with Torture Japanese.pdf

 

まあ一言でいうと、このような拷問は認められないのです。

 

拷問のリスク

さて、拷問にはいくつものデメリットがありますのでそちらを紹介しておきましょう。1つ目は「拷問によって得た情報が正しいかどうかはわからない」というものです。結局情報を手に入れたところでその真偽を確かめるための手順が必要なのであまり意味がないという意見があります。

 

2つ目は「拷問よりも共感のほうが情報を得やすい」という考え方です。高圧的、暴力的に責めたところで自国に対して明確な敵意を持っている場合は逆効果になることも十分にありえるということですね。(根本原理が違う場合は共感は不可能であるという反対意見もあります)

 

続いて3つ目は「民主主義に対する暴力」だということですね。いざとなれば、必要となれば「国家が人に暴力を加える」というメッセージをアメリカは公表したとすら言えます。後から理由をつければ、水責めにしたり、二度と社会に復帰できない体にしても罪を問われないのです。

 

4つ目は、「国家の倫理的立場の著しい弱体化」です。特にアメリカのような国がこういう明確な人権侵害を行うことは、他国からの信頼を失うことになります。ひいては国民の感覚にも影響するなど、後を引く問題であるということですね。

 

最後に、「敵国の憎悪を引き出す」ということです。これはテロ国家そのものの他にも、その周辺のイスラム国家などに対しても悪感情を与えてしまうということです。攻撃は更に悪化し、かつ周辺国家からの協力を引き出しづらくなるでしょう。(引き渡しなど) すると必然「テロ」そして「テロとの戦い」はより暴力的なものへと悪化し続けてしまうのです。

 

まとめ

ということで、たとえ有事であっても拷問を行うことは明確な国際法違反であり、かつテロ対策として必ずしも有効な手立てではないということがわかりました。

 

だいたい、暴力を与えた上での自白なんて信用ならないでしょう。暴力から逃れたくてついている嘘の可能性をぬぐいきれない以上、人間は最後まで暴力を与え続けますよ。

 

テロリズムには、アメリカの今までの傲慢な「世界の警察としての振る舞い」に対する怒りの表現であるという考えも強いです。それに対して、さらに「怒り、暴力」で対抗することが必ずしもこの争いを集結に向かわせはしないでしょう。

 

アメリカは「いい国、すごい国」と日本では思われることが多いですが(ハリウッド映画やポピュラー文化の力でしょうか)こういう暗い側面があることを見過ごすことはできないでしょう。

 

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コメント

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  • コメント (2)
    • キジトラさん
    • 2014年 12月 14日

    鬼畜米英とシコリアン(ヒトモドキ)とシナチク共に何を期待できる?

    • キジトラさん
    • 2014年 12月 14日

    鬼畜米英とシ.コリアン(ヒ.トモ.ドキ)とシ.ナ.チ.ク共に何を期待できる?

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