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第三次世界大戦、「未来世代との戦争」はすでに始まっている?

第三次世界大戦にミサイルは要りません。武力も必要ありませんし、イデオロギーの対立も必要ありません。ただ、「未来世代」に対する搾取だけが存在している。そんな風に、あの「モモ」の作者ミヒャエル・エンデは20年以上前の段階で考えていたようです。経済成長とともに被害が大きくなり続けるように見える環境問題、本当の被害者は誰なのでしょうか。そして、それを改善するためにとることのできる手段とは…?



 

 誰も気づかないだけで、私たちは第3次世界大戦のまっただなかにいる。そう考えたのはドイツの故ミヒャエル・エンデだった。『モモ』『はてしない物語』で知られる世界的な児童文学者によれば、その戦争は領土ではなく時間の戦争なのだと言う。

 「わたしたちは、わが子や孫に向かい、来(きた)る世代に対して、ようしゃない戦争を引き起こしてしまった」「だが、子孫は応戦できないから、わたしたちはこのままさらに進めてゆく」(『エンデのメモ箱』田村都志夫訳)。

 未来世代への容赦ない戦争とは地球環境の破壊を指す。エンデは1995年に没したが、その後も「戦火」は激しくなるばかりだ。とりわけ温暖化にともなう異変が、現代文明に赤ランプを点滅させる。

 国連の気候変動に関する政府間パネルが先日、温室効果ガス削減への厳しい警告を含む報告を公表した。今世紀末にほぼゼロとする道筋を描き、本気で対策を進めるか否かの決断を迫る。私たちは崖の縁に立っている。そんな認識だ。

 もたつく間にも極地の氷は解け、頻発する干ばつと洪水は飢饉(ききん)と貧困をもたらす。資源も無尽蔵ではない。農地は疲弊し、海は乱獲で枯渇が心配される。むろん石油など地下の資源も。

 「第3次世界大戦」で滅びかねないのは、未来である。ゆえにエンデは時間の戦争と表現した。これから生まれる世代は抵抗しようにもできない。欲望全開の生産と消費をずっと続けるのですか、と問いたかったのだろう。心に留めたい卓識だ。

via: 未来世代との戦争 – 朝日新聞 天声人語 – 朝日新聞社

 

ミヒャエル・エンデとは

まずはこのトピックでもあるミヒャエル・エンデさんについてごく簡単に説明しておきましょう。1929年生まれ、ドイツ人の彼の最も有名な作品は「モモ」でしょう。児童文学という体裁をとりつつも、明確に資本主義や当時の社会情勢に対して鋭い批判の視線を向けたことから、現代に残る著名な作品です。

 

第三次世界大戦とは

さて引用した記事の通り、エンデは当時の状況を第三次世界大戦という名前をつけることで強い批判を向けていたようです。当時の状況というものが現在も続いていることには疑念の余地はないでしょう。環境問題は毎年多くの論争を生み出しています

 

第三次世界大戦の被害者を、エンデは「未来世代」と呼びます。そして、一番大きなポイントは「この世界にはまだ存在しない者達」がこの戦争の相手方なのです。反抗する術を持たない者達に対して、倫理的歯止めがないままに世界のエネルギーを食い散らかしながら世界に毒を吐く「先進国」たちへの警鐘を鳴らしています。

 

現実を見てみると…

現在の社会状況を見てみると、エンデが思っていたよりも更に恐ろしい状態になっていると言ってまず間違いないでしょう。最近ですと最もわかりやすいのは中国のPM2.5でしょうか。少し前であれば一国の環境問題で済んできたものが(日本でいう公害のように)、経済のスケールの拡大に伴ってそれは世界レベルの問題として捉えられるようになってきています。

 

国際法上の「主権」から環境問題を考えると

とはいえ、難しいのが「責任」をどうやって追求するかという部分です。元々、基本的には国際法上国家は領土において何をしたっていいというのが基本的なルールでした。いわゆる「主権」というお題目の下に、経済活動による他国への被害には具体的な責任は負わないとされてきたのです。

 

しかし、1941年アメリカとカナダの間で争われた「トレイル溶鉱所事件」などを通して、少しずつ「国際環境法」という名でくくられる新たな国際法の枠組みが少しずつ育ってきました。

 

現在では多くの多国間条約によって将来に対する、環境に対する責任というものが明確化されるようになってきました。京都議定書などはまさにその代表であり象徴ですね(アメリカは同意しませんでしたが)。

 

最近ですと、長らく問題視されてきたアメリカと中国という二大排出国の不参加が覆されるような状況にもなりつつあり、社会全体の大きな方向性は昔よりもよいものになっているとも言えそうです(どうやらそろそろ空気を汚さない新たなエネルギーが見つかったし参加しとくか、くらいの政治的思惑も見え隠れはするようですが)。

 

日本の温室効果ガスの削減目標案を議論する国の審議会が開かれ、アメリカと中国がそろって削減目標を打ち出したことについて、日本も削減目標案の策定を急ぐべきだとする意見が出る一方、他国の動向に合わせて急ぐ必要は無いといった慎重論も出されました。

地球温暖化を防ぐための温室効果ガスの削減を巡っては先進国だけに削減を義務づけた「京都議定書」に代わり、2020年からすべての国が参加して始まる新たな枠組みについて各国が協議を進めていて、日本の新たな削減目標案の策定に向けた環境省と経済産業省の合同の審議会が開かれました。
会合では12日、主要な排出国のアメリカと中国が排出量の削減目標をそろって打ち出したことについて意見が交わされました。
この中で、環境問題の研究者からは「世界の2大排出国が温暖化対策に本気になってきた。日本の対応も明確にすべきだ」と目標案の策定を急ぐべきだとする意見が出されました。

via: 温室効果ガス 米中削減目標受け意見相次ぐ NHKニュース

 

まとめ

「未来世代」に対する倫理的責任、という内容を書こうとするととんでもなく長くなってしまうと思うので今回の記事には書きませんでしたが。少なくともエンデが思っていたよりもより大きく、深く、広く、環境問題は重大なものになっています。

 

そして、それに呼応するように対策を立てる先進国の姿もまた真実です。とはいえ、公害問題のように「現在の人たち」に対して払うべき注意と「未来の人たち」に対して払う注意は同質のものでありうるのでしょうか。

 

ここ二十年ほど、世界全体のテーマとして大きな方向付けを行っている言葉があります。それは「持続可能性」です。現在の成長を妨げることなく、しかし将来へ確かにバトンをつないでいく意思の表れといえるでしょう。

 

もちろん簡単なことではありませんが、実際先進国では「環境によい」技術の発展が急速に進んでいます。より効率的で、よりクリーンでグリーンな経済発展をどこまで続けることが出来るのでしょうか。

 

日本国内にも起きている様々な格差。声をあげることすら難しい貧困層の存在は大きな問題となっています。この問題ですら解決までの道は長く険しいものであるのに、果たして声をあげることもできない「未来世代」に私たちにできることはあるのでしょうか。

 

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コメント

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  • コメント (1)
    • キジトラさん
    • 2014年 11月 28日

    化石燃料の可採量は8000年分あって、
    いまのCO2濃度は0.4%で恐竜時代の数分の一だ。

    もっとCO2を出して氷河期用施設を作っておかないと、
    数千年後には台湾あたりまで氷河で埋まって住むとこがなくなっちまう。

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