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宗教色が強まるトルコ、宗教に反するので進化論は教えないことが決定

進化論を教えない-そんな判断がくだされたのは、最近どんどん学力が落ちていると言われるトルコ。科学と宗教、そして国家の関係が歪んでいるように見えますがどうでしょうか。



Untitled design 33 宗教色が強まるトルコ、宗教に反するので進化論は教えないことが決定

【イスタンブール・AP通信】 トルコでは9月18日から新学期が始まった。学生が生物科目で進化論を学ぶのは今年が最後となる。来年の秋からは、「進化論」や「チャールズ・ダーウィン」などの言葉が彼らの教科書から削除されているのだ。  トルコ政府は、指導要領に含まれる170以上のトピックスの全面的見直しを発表した。この見直しは、高校の生物科目から進化論に関する全ての直接的言及を削除することを含む。  この変更は、保守主義でありイスラム教を重んじる政府の思い通りに教育を形作ろうとしているものだと批判する人々により騒動となった。野党側や組合はこの変更に対する抗議活動を組織し、トルコ政府が科学的で非宗教的な教育を学生に提供することを要求した。国会議員達も議会において新しいカリキュラムに反対した。

 

唖然とする決定に国内でも反発が

進化論を教えない-別に禁止するわけではない、大学では教える、しかし高校生には難しすぎるから削るのだ-という決定がトルコで下されました。明らかに宗教的なイデオロギーが関わるカリキュラムの変更ということで、国内でも反発が起きています。

 

イスラーム教では、あらゆる創造物は神が作ったとされています。また、進化論的な現象、すなわち生物の変化や変遷についてもまた神の思し召しによるものだという宗教観があります。要するに進化論というのはそれがまるで神の仕業ではないかのように語ってしまうのが宗教色が強い国にとってはちょっと教えたくない分野なわけです。

 

高校生には難しすぎるという理由は、高校生を侮辱しているとしか思えないといった教育関係者の発言もある通り、難しいというのを理由にするのはいくらなんでも無茶がある。また大学で教えるといっても、全員が大学に行くわけでもなく、人類の基本的な部分である進化論を無視した教育が普通になってしまうのは大問題でしょう。

 

宗教、教育、そして科学

このように宗教、教育、科学の間の関係というのは常に問題になってきました。日本ではここはそんなに語られていませんが、ヨーロッパでも大論争を巻き起こしています。言わずと知れたガリレオ・ガリレイの天動説なんかも大きな波紋を生みました。

 

実は宗教色が先進国の中でもかなり高いアメリカにおいても、進化論を教えない南部の州がいくつかあります。州によって教えるカリキュラムを設定出来るので、宗教色が強い地域ではトルコと同じ理由で進化論を教えないのです。ですから少なくとも、アメリカ人はこのトルコの教育政策を必ずしも馬鹿にすることは出来ないわけですね。

 

宗教と教育というのは元々切っても切り離せないものでした。なぜなら、宗教とは人間や社会のあるべき姿を示してくれるもの。教育とは、そのあるべき姿に向けて子どもたちを導くものだからです。宗教が強ければ強いほど、教育にその要素が含まれることは当然のことなのです。

 

しかし、それに対して中世以降に科学と言うものが生まれてしまいました。科学とは何か? それは出来るだけ神や神話に頼らずに世界のことを理解し、記述するための方法論です。科学は中立性が極めて高いようにみえるため、徐々に宗教が教える真理よりも、より正しい真理としてみなされるようになってきました。

 

すると、宗教の権威が下がり、教育で教えられるべきものはそのような中立性の高い真理であるということで科学的なことがどんどん教えられるようになりました。しかし、それはたかだか300年ほどの歴史もないことに過ぎません。

 

トルコのことを笑える国家がどれだけあるかわかりませんが、トルコを憂慮する声があることは確かです。年々、子どもたちの学力が落ちていることも指摘される中、そもそも知識のレベルから制限がかけられてしまうトルコの子どもたちが可哀想ですね。





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