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やりがいを求めて。「フルーツ売りの若者」たちを搾取する社会の闇

ブラック企業なんていうのはもう何年も使われてすっかりお決まりのフレーズとして使われていますが、「やりがい搾取」という言葉も最近使われ始めています。最近駅の近くや街の中で見かける、「フルーツ売りの若者」たちもその被害にあっているようですが…。働くことってなんなんでしょう。





フルーツ売りの若者たち

ここ1、2年に登場したように思います。「フルーツ売りの若者」たち。こんな記事がBusiness Journalで報じられていました。筆者のよく使う駅でも声をかけてくるので、盗難物か中国産か、とにもかくにもよくわからないものを売ってくるよくわからない人達、というイメージだったのですが、その片鱗が少し見えてきます。

 

話題の“若者のフルーツ売り”が、ついに筆者の事務所がある東京・千代田区内の某駅前にも出没した。

 

“若者のフルーツ売り”とは、最近インターネット上などで出没情報が頻出している謎のビジネスで、いっぱいにフルーツを入れたカゴを抱えた若者(男女問わず)が「売れ残ってしまったので1つ買ってくれませんか?」「最近フルーツを食べていますか?」などと声をかけ、売り歩くのだ。

 オフィスに飛び込み営業をすることもあれば、終電間際の駅前で酔客に売りつける手口に、ネット上では「(売り子の明るい笑顔に)自己啓発系なのではないか?」「マルチ商法なのではないか?」などといった疑問の声が上がっている。

 筆者が遭遇したのは、9月平日の夜11時頃。仕事終わりに家路の途中で駅前のコンビニエンスストアに入ろうとすると、大きなカゴを抱えた若い女性が「すいませ~ん」「すいませ~ん」と寄ってきた。足を止めると、「市場で直接仕入れたフルーツを売っています。いかがですか?」と声をかけてきた。「興味がない」と応えたが、「今日は長崎産のパッションフルーツが入っているんですよ。1個150円です」とセールスを開始する。しかし、こちらが関心を示さないとみるや精気のない顔でそそくさと、近くを歩いていた酔客に向かっていった。

 しかし、コンビニで用を済ませると駅前で再び、「すいませ~ん」「すいませ~ん」と再びフルーツ売りが寄ってきた。「さっき断ったでしょ」と言っても、「全部売れるまで帰れないんです」とポツリ。そこで、しばし話を聞いてあげることにする。

 

B社のシステムでは、グループのリーダーになるためには、一定程度売り上げ成績を上げなければならない。リーダーでも、いくつかのステージがあり、一番の上のステージになると、自分でフルーツ売りの会社を持てるようになるらしい。

 つまり、一国一城の主として、いつかは独立することができる、そうした夢が用意されているのだ。

 A子さんは、1日目はフルーツを40個売った。すると、リーダーから「今日はがんばったね』と4000円を手渡された。ボーナスかと思って喜んでいたが、それはその日の日当だったという。

 つまり、「日給1万円」という広告はウソで、完全出来高払いで、当日の売り上げ分に対して数千円が支払われるのみなのだ。

「2日目、3日目と、なかなか売れませんでした。ただ、3日目終了後に『できたら、給料は当日払いにしてほしい』とお願いすると、リーダーは『えっ、もう出来高の4000円は払ってますよ』と答えた。『それはおかしい。日給1万円と書いてあったから働いている』と日給の支払いを強く要求すると、そのリーダーは困惑したように『今、手元には2万円しかない。これで勘弁してほしい』と2万円を手渡された」(A子さん)

 そのリーダーの対応にあきれて、それ以降行かなくなったという。

 しかし、このB社、明らかに若者の労働を搾取する“労働マルチ”であり、やりがい搾取の典型ではないか。やりがい搾取とは、いろいろな仕掛けでやりがいを錯覚させることで従業員を低賃金で働かせ、搾取するというものだ。代わりがいくらでもいる若手からは、身体や精神が壊れるまで搾取する。その舞台装置が、自己啓発的な笑顔の朝礼、いつかは独立できるといった目標設定なのだ。

 今後、街で“若者のフルーツ売り”を見かけたら、搾取されていることに同情してフルーツを買ったりせずに、やりがい搾取から目覚めるよう逆洗脳をすることが必要かもしれない。
(文=松井克明/CFP)

 

via: (2ページ目)街中に出没する“若者のフルーツ売り”、その悪質な“嘘まみれ”の実態を経験者が暴露 | ビジネスジャーナル

 

搾取される若者たち

搾取という言葉を聞いて最初に浮かぶのは、発展途上国と先進諸国の中で行われるものをイメージしてしまいますが(マルクス的国際政治観、あるいは中央ー周辺的枠組みですね)、国内でも格差に伴う搾取は常に行われています。搾取が行われる状況というのは大体構図が決まっているんですね。すなわち「選択肢がない」状況ということです。有効な選択肢をいくつも持っている人であれば、一種客観的に、自分や自分をとりまく環境を捉えることが出来ますが、「これしかない」人達にはこういった考え方は不可能です。そういった不自由な人達に対して、外野の人達から見ると「絶対にやめたほうがいい」と言われるような条件で仕事を与える、というのが搾取の基本的な構造だと思っています。そして、給料以外のところで「やりがい」を半ば植え付ける形で与えるのはブラック企業にも当てはまる部分かもしれません。

 

愛、希望、勇気、絆、仲間、笑顔――。震災以降、J-POPの歌詞のような優しくポジティブな言葉の多用が、若い世代を中心に広まっているという。2014年1月14日放送の「NHK クローズアップ現代」では、こうした「ポエム化」現象に焦点を当て、日本一の居酒屋を決める「居酒屋甲子園」の様子を伝えた。

   ポジティブな言葉を叫ぶ居酒屋店員たちの姿が紹介されたが、その様子に違和感を覚えた視聴者も少なくなかったようだ。インターネット上には「衝撃的だった」といった声が上がり、反響が広がっている。

16時間労働でも年収250万円

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「居酒屋店員の主張」は異様?(画像は居酒屋甲子園公式サイトのスクリーンショット)

「夢はひとりで見るもんなんかじゃなくて、みんなで見るもんなんだ!人は夢を持つから、熱く、熱く、生きられるんだ!」

   金髪の若き男性が声を張り上げ、ステージ上で熱い思いをぶちまける。「居酒屋甲子園」の一風景だ。外食産業の活性化を目的にスタートしたこの大会は今や約1400店舗が参加する一大イベントに成長し、2013年11月に行われた第8回大会には5000人以上の来場者が訪れた。決勝で競われたのは、料理の味や接客ではなく、居酒屋で働く夢や希望を語る「ポエム」調のスピーチだった。

   「変わりたい。今の自分は嫌だ!みんなから愛される店長になりたい!」と過去の葛藤を振り返り、目を潤ませながら訴える店長。「私にガンが見つかりました。どうして私が、なんでこんなつらい思いを…」と自らのつらい体験を打ち明ける女性店員。決勝に進んだ5店舗が、思い思いのスピーチで聴衆の心に訴えかけた。いくつかのスピーチはインターネット上の動画でも確認できるが、いずれも「感動」や「笑顔」、「仲間」、「感謝」といった前向きな言葉で溢れている。一緒に涙ぐみ、笑顔をみせる店員たちの姿も印象的だ。

   「ポエム化」しているのは店員の思いだけではない。居酒屋の店内で、相田みつをさんの作品を連想するような毛筆で書かれたメッセージを目にしたことがある人も少なくないだろう。番組で取り上げたある居酒屋チェーンも、店内の壁やトイレ内の張り紙、取り皿など、至る所に「ポエム」が書かれていた。入社4年目の男性店員(27)は、客に喜んでもらうためにチョコペンを使って皿に自作のポエムを書き込むことに力を注ぐ。1日の労働時間は長い日で16時間になるものの、年収は250万円程度。ネット民からは即「ブラック」認定されそうな労働環境だが、本人は「楽しいんで」と言い、こうした働き方に満足している。

 

via: 全文表示 | 「夢」「仲間」を声高に叫ぶ「居酒屋甲子園」に違和感? NHK「若い世代のポエム化」特集がネットで反響呼ぶ : J-CASTニュース

 

いわゆる低収入に属するカテゴリーの中でポエム化する若者たちを見て、危惧や違和感を覚えない人は少ないのでは? 働いた分ももらえないような社会で夢を見るには、自分の「夢」のハードルを下げる他ないように感じます。これは「酸っぱいブドウ、甘いレモン」と心理学では表現されますが、「自分の手に入らないものは大したものじゃなくて」「自分の手に入るものは特別なものだ」と思うことで自分を慰めている行為に他ならないように見えもします。

 

 イソップ童話のなかに、この合理化がテーマになっているお話があります。 おおまかなあらすじは、一匹の狐がおいしそうなブドウを取ろうと飛び上がるが、結局取ることができず、 「あのブドウはどうせすっぱいに違いないさ」と言って、取ることをあきらめるというものです。 このように、目的や欲求が達成されなかったとき、その欲求と現実のギャップを埋めるために、 自分に都合のいい理屈で埋め合わせしようとする心理メカニズムを、心理学では合理化の一種の ”すっぱいブドウの理論”といいます。いわゆる「負け惜しみ」といったところでしょうか。

 この合理化には、もう1つ”甘いレモンの理論”というものがあります。 これは、どんなにすっぱいレモンでも、自分のものである限り、甘いと思い込もうとするものです。 人は、自分の持っているものが良いものであると思いたがります。せっかく手に入れたものが、 想像とはかけ離れていた場合には、心に大きな負担がかかります。それを、避けようとするのが甘いレモンの理論です。

via: 合理化

 

働くこと

働くことっていうのは、社会にダイレクトに関わることだと思います。サルトルの言うところのアンガージュマン(engagement)ですね。

 

サルトルは自らのアンガージュマン<engagement>(社会参加)の実践を通してしだいに社会的歴史的状況に対する認識を深め、マルクス主義を評価するようになっていく。『存在と無』に続く哲学的主著『弁証法的理性批判』は、実存主義(あるいは現象学的存在論)をマルクス主義の内部に包摂することによって、史的唯物論の再構成を目指したものだった。

via: ジャン=ポール・サルトル – Wikipedia

 

社会参加していく中で、人は「自分らしさ」を追求していくことが出来るわけです。いわゆる教育ママなんていうのは、子どもを媒介に社会参加しようとするので、その歪みを子どもが一身に受けることになるので被害が大きいですね。働くことというのは、「自分がどんな存在であるか」を社会的に規定する良い機会であるので、その欲求を上手く利用して搾取する構造というのは、本当に闇が深いと思います…。

 

結論

やりがいの搾取、と一般に言われるようなものは全て「選択肢の欠如」が大本にあると思います。他に選べる道がなければ、周りに反対されてでも、その道に行くしかないわけですね。そこに悲劇があると思います。とはいえ現在の経済システムでは就職の難易度が非常に高いのも確か。企業が大卒を求めない傾向を待つのはもちろん、進んで「高専」のような専門教育を受けられるところを自分で選んで、自分の選択肢を自分で切り開くスキルを身につける姿勢こそが、今後重要視されていくように思いますが、みなさんどう考えますか?

 

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コメント

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  • コメント (3)
    • キジトラさん
    • 2014年 9月 17日

    最近はアベノミクスでバイト代もうなぎのぼりに上昇してる、なんて聞きますが、それでもバイト先は見つからないんでしょうか?

    そもそも日給1万円でフルーツ売り、なんて普通に考えたらナイと思うんですけどねえ。それ信じて雇われて、っていう話になると若者もどうかしてるんじゃないかと。時給1000円のバイトやれば10時間で日給1万円です。フルーツ売りは10時間も働かないと思ったのか?。でも売れないリスクの方がどう考えても大きく思えるんだけどなあ。

    よくわからないフルーツ売りってビジネスを選んだ時点で若者にも非があると思います。イヤなら止めればいいんです。愚痴だけこぼして働き続けるならそれは若者に決断力がないだけですよ。

    • キジトラさん
    • 2014年 9月 18日

    契約内容が違うんだから、辞めればいいだけ。
    ウソ求人載せてる出版社と労働基準監督署に通報しとけよ。

    • 名無し
    • 2014年 9月 18日

    フルーツの単価が分からんのだが
    40個売って4000円なら一個辺り100円の歩合だろ
    パッションフルーツ150円なら仕入れ引いたら元締めには儲けが出ないのと違う?
    二日目三日目働いて、それほど売れなくて、でもリーダーは二万くれたんだろ?完全に赤字じゃない?

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