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そもそもなんで原子力発電ってこんなに推進されてきたの? 核兵器会議開催を受けて

「核兵器の人道的影響に関する国際会議」における、軍縮大使である佐野利男氏が失言したことが取りざたされています。本来はクリーンなエネルギーという形で推進されていた原子力発電も、今ではすっかり性質を変えてしまいました。ところで、なぜ「クリーンなエネルギー」として捉えられていたのでしょうか、エネルギーと環境破壊について考えてみます。

 





ウィーンで開会中の「核兵器の人道的影響に関する国際会議」で、日本の佐野利男軍縮大使が8日、核兵器の爆発時には「対応できないほど悲惨な結果を招く」との見方について、「悲観的過ぎる。少し前向きに見てほしい」と発言した。反核団体などからは「核爆発の影響が壊滅的なことは日本が一番よく知っているはず」などと疑問の声が上がった。

 同会議は2013年3月にノルウェーのオスロ、今年2月にメキシコと過去に2回開催。いずれも、核爆発が起これば国際社会が対応できないほどの悲惨な結果を招く、との見解が議長総括で確認された。

 佐野大使は8日の会議で、壇上のパネリストが同様の見解を述べたことを受けて、発言を求めた。「人道支援を提供するための能力を築き上げないといけない」と述べ、今回の議長総括では「もう少し前向きな面から見てほしい」と求めた。「核兵器の攻撃で被害者が出た場合に人道的、科学的、医学的、技術的に助けるための適切な方法を取る」とした1995年の国連安保理決議にも言及した。

 佐野大使は取材に「(対応できないと)あきらめるのではなく、国や国際機関が(被害者の)救出の研究をすべきではないのか、という意味。安保理決議でも『助けていこう』ということになっている」と説明した。発言は「個人的な見解」という。

 発言に対して、オランダのNGO「PAX」のスージー・スナイダーさん(38)は「核兵器が使用された場合を前向きに考えることなんてできない。使用を認めることになる」と反発。長崎大核兵器廃絶研究センターの中村桂子准教授は「オスロ、メキシコで積み上げた前提をひっくり返している。本心で言っているとしたら被爆の実相を理解していないということになる」と話した。

 この日の会議で被爆体験を語ったサーロー節子さん(82)=カナダ在住=は「ここに来て望むのは、まず危険なものがなくなるような、もっと違った見地だ」と語った。

via: 核爆発認識「悲観的過ぎる」 日本の軍縮大使が発言:朝日新聞デジタル

 

情報整理

今回の記事の中心テーマではありませんが、引用記事の簡単な状況を整理しておきましょう。ウィーンで開催された「核兵器の人道的影響に関する国際会議」において、核兵器の爆発が「対応できないほど悲惨な結果を招く」という意見に対して「悲観的過ぎる。少し前向きに見てほしい」と発言したことが取りざたされています。

 

確かに二度の核攻撃を受けた上に原子力発電所での事故があったにも関わらず、日本の国力は未だ極めて高い水準を保っているのは確かなことですが、それをもって「悲観的すぎる」という言い方をするのはちょっと不用心だと言えますね。

 

今もなお、土地も人も被曝によって多くの後遺症を残している現状をほとんど無視(あるいは無知ゆえか)しているような発言です。失われた価値が極めて大きいこと、そしてそれは人の命ならびに極めて長期にわたる環境への汚染という人類における問題であること、に対して無自覚な印象を覚えます。

 

エネルギーとしての原子力

さて、本題はこちらです。今回の地震と津波に伴う原子力発電所の危険性が改めて認識されるまで、どうしてこれほどまでに原子力発電が推進されていたのでしょうか。答えは一つ、それ以前の「火力発電」に大きな問題が孕んでいたからです。

 

元々日本は(というかほとんどの国がそうですが)火力発電を主なエネルギー供給源としていました。しかし、当時大きな問題として「温暖化現象」が世界中で取り上げられていました。温室ガス並びに温暖化現象がもたらす地球に対する影響は甚大なものがあり、その原因の一つたる火力発電が槍玉にあげられたのです。

 

温室ガスならびに温暖化現象がもたらす影響について詳述はしませんが、気温の上昇によって極地の氷が溶けて水面が上昇することで国によっては領土の大部分が「水没」する恐れがあることや、環境の急激な変化に伴う生物多様性に対する危険。

 

また、二酸化炭素の増加に伴う海水の酸化濃度増加、世界全体の「乾燥しすぎていて農業ができない」地域の広がり、など数え切れないほどの問題が指摘されていました。

 

そんな中、未来のエネルギーとして期待を負ったのが原子力だったのですね。当時、火力発電は地球温暖化を阻止する側としては正に目の敵だったので、多少の危険性があったとしても「今まさに進行する温暖化という脅威」に比べると小さいものに映ったのでしょう。

 

しかし現実は

とはいえ、原子力をエネルギーとして推進するということが決まった時点で、その危険性を危惧する人たちもいたことは確かです。その声は、結局押しつぶされてしまったわけですが。その不安は現実のものとなり、今回の大きな事故へと繋がってしまったのです。

 

それによって大きな力を得た「反原発」ですが、とはいえ火力発電には先述したような問題が今もなお残っています。それではいわゆる「再生可能エネルギー」というのはどうでしょうか。

 

一般に再生可能エネルギーと言われるものは、水力や風力、地熱発電などが挙げられるでしょうか。しかし、このどれもが多くの問題含みであることをご存知でしょうか。例えば水力は、この発電のためにダムが作られたり、波が強いところに発電装置を設置するなどの方法がとられています。

 

しかしこのどちらも、その元々の環境を大きく変える破壊力を持っています。特にダムによる発電は、水流の無理やりな変更、高低差のありすぎる流れのせいで生態系が残酷なほどに乱されています。

 

すなわち、環境全体のことを考えると、「どれも程度問題であって地球環境になんらかの影響を及ぼす」ことを自覚するところから始めなくてはいけないのでしょうか。

 

まとめ

最近はすっかり原子力が悪者にされています。しかし、これもまたシステムによって組み込まれた発電の方法であり、これまで多くの国が「新たなエネルギー」として推進してきた背景も含めて考えなくてはいけません。

 

とはいえ、極めて暴力的なシステムであり、容易に人間も環境も長期間に渡って破壊することが可能なエネルギーであることも確かです。(火力発電と比べて本当の意味で危険かはわかりませんが:規模で考えるならあるいは温暖化も原子力に匹敵するほどの暴力性があるとも言えるでしょう)

 

「原子力がなかった頃に戻ればいい」という発言もよく聞きますが、その頃の状況もまた多くの問題含みだったことを忘れないようにしなくてはならないでしょう。原発を無くしたからといって、はいじゃあすぐにクリーンなエネルギー生活の始まり、ということにはならないということです。

 

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コメント

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  • コメント (1)
    • キジトラさん
    • 2014年 12月 14日

    ①非核三原則を掲げる中、最大の核抑止力が「作ろうと思えば作れる」というもの。また世界情勢上で日本の核保有が必要になったとき、核技術とその運用を蓄積しておく必要があり、合法的に核物質を備蓄しておける。
    つまり、有事を前提としたリスクマネジメント。ロケット技術もその典型。

    ②高度成長期においてエネルギー問題を解決する手段が規模的にも原発しか存在しなかった。当時はオイルショックもあり、再生可能エネルギーも実現していなかった。エネルギーの安定の為に、そのシンプルな答えが原発だったから。

    ③豊富な水源さえあれば、原発は基本的に稼働できる。地方振興したい行政と、基幹産業を持たない地方の損得が合致したから。例えば米軍駐屯地やカジノ… それらに比べて目に見えた実害が出にくく、住民の理解を得やすいから。

    ④2000年以降は温暖化対策などの煽りを受け、推進にCO2排出が売り文句として使われ始めた。現在でも再生可能エネルギーは、あくまで売電価格を吊り上げているため採算性があるように見えるが、実態はまだまだそうなっていない。しかも安定的な発電となると選択肢がなかったから。

    その時々においては合理的な選択だったから。

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