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カタルーニャ前首相が「反乱、扇動、公金流用」の罪で身柄を拘束される

果たしていまの時代にこのような理由で逮捕するのが許されるのか、これから欧州の姿勢が明らかになりそうです。



カタルーニャ州の前首相、ドイツで拘束 独立派は抗議デモ

2018.03.26 Mon posted at 10:13 JST

carles puigdemont カタルーニャ前首相が「反乱、扇動、公金流用」の罪で身柄を拘束される

(CNN) スペイン・カタルーニャ州の首相として独立運動を率いていたプッチダモン氏が25日、ドイツで身柄を拘束された。州都バルセロナでは、独立派の住民らが同氏の拘束に抗議するデモを展開した。

プッチダモン氏の弁護士によると、同氏はフィンランドから滞在先のベルギーへ戻る途中、デンマークとドイツの国境を越えたところで止められ、ドイツ国内の警察署に拘束されている。

プッチダモン氏は昨年10月、カタルーニャの独立をめぐる住民投票を主導。結果を受けて独立を宣言したが、スペイン中央政府によって反乱や扇動、公金流用などの罪に問われ、それ以降ベルギーに滞在していた。

26日の抗議デモには独立派の住民ら数千人が参加してカタルーニャの旗や横断幕を掲げ、夜には欧州委員会の事務所に向かった。

州警察の報道官は、デモの参加者1人が警官に物を投げ付けて拘束されたと述べた。州警察はその後、デモ中に4人が拘束されたと発表した。緊急対策当局によると、50人前後が軽いけがで手当てを受けた。

中央政府はカタルーニャの直接統治を宣言している。プッチダモン氏がベルギーに逃れてから、同州はトップ不在の状態が続いている。

via CNNニュース カタルーニャ州の前首相、ドイツで拘束 独立派は抗議デモ

 

欧州の今後が見えてくる案件

d 今回のニュースは非常に注視しています。なぜならば、この案件の今後の方向性によって欧州がこれからどのような道をたどるのかを考えることが出来るからです。果たして彼は逮捕されるようなことをしたのでしょうか。欧州はその権利を守るのでしょうか。

 

欧州といえばなんといっても人権の国々。これまで様々な人権概念を他の国に先駆けて取り入れてきました。国家という枠組みに囚われずに、まず人々は前提として自由で独立した個人であると訴えてきました。だからこそEUという枠組みを作ることも出来たのでしょう。

 

もしも人々が自由で独立した存在であって、また文化によって集まって国家を作ることが許されるのならば(それは様々な地域の独立運動を支えた理念ですが)今回のカタルーニャの独立運動もまた支援することすら可能な案件でありました。しかし、今のところどうでしょう。欧州はそれとは真逆の方向に走っています。カタルーニャを独立させようとした指導者は犯罪者として扱われています。

 

なんだかんだ国家は大事

結局のところ、EUという超国家組織ですら、前提として存在しているのは様々な国家であるというのが欧州の理念の限界なのかもしれません。今回の独立だって、欧州の基本理念を考えたら十分に可能なはずですよ。それぞれの固有の文化を持っている集団が、自分たちのことは自分たちで決めようとすること=民族自決の考え方を欧州は積極的に支援してきたではありませんか。

 

それが嫌なのは、結局どの国もそれぞれの自立運動を抱えているからです。フランスにもイタリアにもイギリスにもギリシャにも独立運動があります。独立自体は多くの場合理念的には納得出来るものの、自国の独立運動が意味するのは国力の低下です。自国のそれは認めないが、他国のそれを認めるというのはかなり難しいロジックを組む必要があるでしょう。

 

大体、カタルーニャが独立した場合EUに入れるかどうかという議論もありますが、これももしカタルーニャ独立を支援する他国とスペインとの間の摩擦が非常に大きなものになれば面倒な交渉が始まって、欧州各国にとっては旨味がありません。ですので、カタルーニャがどんなに素晴らしい理念のもとで動いても、結局国家を前提としたEU諸国は応援することが出来ないのでしょう。





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