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「平和構築」を目指す新たな自衛隊の形。憲法議論ではなく、「軍事力」の新しい形を見てみる。エボラ防護服を届ける自衛隊を見て。

戦争反対、九条保持、よく聞く言葉です。同時に、自衛隊はもはや軍なのだから素直に認めるべき、日米安保の中で飼いならされている、といった反論もよく聞きます。日本の軍事力はどんな方向へ進んでいくのでしょうか。

 





西アフリカで流行が続くエボラ出血熱への対応を支援するため、日本政府が用意した2万着の防護服を載せた自衛隊機が、8日、国連の支援本部がある西アフリカのガーナに到着しました。

航空自衛隊のKC767空中給油・輸送機は、日本時間の8日午後7時半ごろ、ガーナの首都アクラにある国際空港に到着しました。
輸送機には、日本政府が西アフリカで続くエボラウイルスの感染拡大を防ごうと用意した2万着の防護服が載せられていて空港で早速、国連側に引き渡しが行われました。
アクラにある国連の支援本部、「エボラ緊急対応ミッション」のバンベリー代表が空港で出迎え、「感染地域の診療所などでは、防護服が大幅に不足しており、日本の支援を歓迎する」と自衛隊の隊員らに感謝の意を伝えました。
WHO=世界保健機関によりますと、西アフリカではこれまでに300人以上の医療従事者がエボラウイルスに感染し、死亡しています。
日本政府が提供する防護服は国連を通じて、ギニア、リベリア、シエラレオネなどに送られることになっていて、とりわけ医療設備が整っていない地方にある診療所などで利用してもらうことになっています。
エボラ出血熱に関する支援で、自衛隊機の海外派遣は今回が初めてとなります。
部隊を指揮する航空自衛隊の野中盛空将補は「防護服を無事に西アフリカに運ぶことができてよかったです」と安どした表情で話していました。
政府は最終的におよそ70万着を提供する方針で、今後民間機で順次現地に運ぶ計画です。

 

via: 防護服載せた自衛隊機がガーナに到着 NHKニュース

 

軍事力とは

つい少し前までは、ずいぶん改憲について多くの意見がネット上に書かれていたことを思い出します。最近は少しその勢いが弱まっているかなあとも同時に感じますが。

 

さて、そもそも軍事力とはなんなのでしょうか。陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない、というのが憲法上明記されているわけですが、まあ大体この辺が「軍事力」のイメージですよね。戦うもの、破壊するもの、補給するものなんかがそれに当たるのでしょうか。

 

しかし、今回の記事では少し違った視点を提供したいと考えています。すなわち、「自衛目的」程度の軍事力を維持しながら(つまり今くらいの軍事力ですね)、かつそれを十二分に活かそうというものです。

 

いま、軍の役割とは

さて現代社会における軍の役割とはどんなものでしょうか? それは国によってかなり開きのある定義が求められるでしょう。アメリカ軍でしたら、まさしくテロとの戦いが挙げられるでしょうし、同時に世界の紛争地域に対する軍の出動もあり得ます。

 

欧州でも、同じく紛争に対する抑止力としての機能がありますし、中国ーロシアー日本辺りだと軍事的な力で領土争いが行われる場面もあります。(やはり数が少ないより多い方がより高圧的に領土の権限を主張するでしょう、少なくとも現場レベルでは)

 

それに対して日本はどうでしょうか。自衛隊の役割は、というと今まさに過渡期にあると言えます。安倍内閣の思惑通りに進めば、今よりももう少し「軍事力」としての機能を活用できるでしょうし、現行の状況が続く可能性も十分にあり得ます。

 

しかし、自衛隊には軍事力としての機能のほかにも極めて高いスキルが存在しています。それが「災害救助」「生活環境整備」といったものです。世界でも最多といっても過言ではないほど多様な自然災害に見舞われる日本での、独自の進化とも言えるでしょう。

 

国際平和協力、という軍の在り方

さて、皆さんは「国際平和協力」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。一般には「国際協力、国際貢献」といった言葉がよく聞かれますが、「国際平和協力」というとちょっと特殊な雰囲気があるのではないでしょうか。

 

国際平和協力活動とは、国際的な安全保障環境を改善するために国際社会が協力して行う活動のことを言う。(22大綱「Ⅱ 我が国の安全保障における基本理念」)。従来は付随的な業務とされていたが、平成19年に我が国の防衛や公共の秩序の維持といった任務に並ぶ自衛隊の本来任務に位置づけた。(自衛隊法3条)

via: 防衛省・自衛隊:国際平和協力活動への取組 国際平和協力活動とは

 

防衛省から定義を引っ張ってきました。「国際的な安全保障環境の改善」を目的とした一連の任務のことです。これは他国では一般に「国際平和活動」と呼ばれています。ほぼ同義ですね。

 

国際平和協力(こくさいへいわきょうりょく、Contributions to International Peace)は、国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律(国際平和協力法)に基づき、国際連合決議等により日本が独自で実施する国際協力のことをいう。欧米・国連で国際平和活動と称されているもので、主に、次の3種類の活動に大別される。

 

via: 国際平和協力 – Wikipedia

 

wikipediaからの引用になります。これを見てみると、国際平和協力には三類型があることが見て取れます。「国際連合平和維持活動」「人道的な国際救援活動」「国際的な選挙監視活動」ですね。

 

私が何を言いたいのか、お分かりかと思います。最低限の自衛のための装備を持って、自衛隊が行っている極めて立派な行為は多く存在しています。また、軍の在り方というのも「単なる暴力装置」の時代がすでに終わっているということです。

 

 「平和構築」を目指す新たな自衛隊の形。憲法議論ではなく、「軍事力」の新しい形を見てみる。エボラ防護服を届ける自衛隊を見て。 防衛省・自衛隊:国際平和協力活動への取組 国際平和協力活動とは

 

こちらのページを参照ください。武装解除の監視や災害に対する救助、そして「安全な選挙の監視」という民主主義を保障するための重要な任務を行っています。これらは「自衛目的以上の武器を持たなくても」可能なことです。

 

「平和を構築する」軍としての在り方

さて、皆さんは「平和構築」という言葉をご存知でしょうか。冷戦が終わり、民族主義の高まりとともに多数の紛争が勃発しました。そしてそれは現在も続いています。

 

紛争を止めるには3つのタイミングがあると言われています。「紛争前(予防的)」「紛争時(防止的)」「紛争後(再発防止的)」の3つです。そして、今までは多くの場合武力による干渉によって「紛争時」の暴力を食い止めることが最優先されてきました。

 

しかしながら、紛争を武力で止めたところで結局数年以内に再発する可能性が半分以上なのです。すなわち、「暴力によって暴力を止める」ことは根本的な解決に至っていないのですね。先延ばししているだけなんです。この点からも、「世界の警察」としてのアメリカがやってきたことの限界が見えると思います。

 

そうして最近では、むしろ「紛争前」「紛争後」に対する包括的な取り組みが行われるようになり、これが「平和構築」と呼ばれるようになりました。その一環として極めて重要な業務が、先ほどの「国際連合平和維持活動」「人道的な国際救援活動」「国際的な選挙監視活動」なんですね。

 

これらの多くが、自衛以上の武力を要さないものなのです。それはつまり、「軍事力を保持しない」あるいは「現行以上に武力を不必要に持たない」ことにも符合するのです。

 

何よりこの分野では、「日本は金しか出さない」と言われるどころか、その高い能力を買われて多くの場所で自衛隊は活躍しています。先ほどの参照記事を見ていただきたい。そしてその活動のタイトルで更に検索してみてください。

 

多くの血なまぐさい紛争の後に、人は和解を求めるものです。そして「和解」を経た紛争は、再発のリスクが低いのです。

 

いたずらに軍事力を高め、武力によって紛争を止めても、紛争は再発します。そのためにまた軍事力を増強して、その繰り返しの先には不毛な軍事費と常備軍になってしまうと思いませんか?

 

まとめ

私は、軍事力を一切保持しないというのは国家としての重要な機能を失うことになるので難しいと思います。(現実的にも、政治理論的にも) しかしながら、徒らに軍事費を使い続け「戦闘のための海外派兵」までその領域を広げることも反対です。

 

過剰ではない軍は持つべき、そして軍に「戦闘」以外の役割を(とても価値ある役割を)付与することで、世界の平和構築に十二分に貢献することが出来ると思います。しかも、「自衛以上の武力」を持たないでもそれが出来るのです。

 

今回は憲法については一切触れませんでした。その必要はないと考えたからです。自衛隊や軍のことを考える時、一度「日本の自衛隊」がいまどんなことをしているのか、それは国際社会においてどのような価値があることなのか。それを考えるための記事にしたかったのです。

 

戦争反対、は私も完全に同意です。しかし、軍を持たないことがそれを叶えてくれるわけでもないでしょう。自衛のための武力は最低限度の国の義務です。そして、「自衛のための武力」で出来ることは数え切れないほどあるのです。

 

もし「平和構築」という言葉を今まで知らず、今回の記事で興味を持った人がいたら是非とも下に紹介する本を読んでみることをお勧めします。武力にも色々な活用方法があるのだ、と実感していただけると思います。

 

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