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イタリア新政権、妊婦を含む難民船を拒否! 本格化するEUの保守化

いよいよおおっぴらに難民拒否をする流れが当たり前になりつつある欧州。果たしてこの選択が、そしてこれまでの選択が将来的にはどのように評価されることとなるのでしょうか。



今月、発足したイタリアの新政権が、アフリカなどからの難民や移民620人余りを乗せた船の入港を拒否し、厳しい移民規制を掲げる新政権の姿勢に、国内外から懸念の声が相次いでいます。

イタリアと島国マルタの間の地中海では、アフリカなどからの難民や移民620人余りを乗せた船が先週末から救助を求め、イタリアとマルタの両政府が船の受け入れについて協議していました。

しかし、厳しい移民規制を掲げて今月1日に発足したイタリアの新政権のサルビーニ内相は11日、「人命救助は必要だが、イタリアを巨大な難民キャンプにする義務はない」と述べるなど、両政府とも船の入港を拒否する事態となりました。

船には、妊娠している女性や低体温症の症状を訴える人も乗っているため、人道団体が救助の呼びかけを続け、受け入れに応じたスペインの港に、近く入港する見通しです。

イタリアでは、前の中道左派の政権がアフリカや中東などからの難民や移民60万人以上を受け入れ、船の救助も積極的に行ってきました。

それだけに国連のグテーレス事務総長は11日、「強く懸念している。各国は国際法を十分に尊重した移民政策を進めてほしい」と述べて人道的な対応を求め、イタリア国内の自治体のトップは「われわれは受け入れる用意がある」と対応を批判するなど、イタリアの新政権の姿勢に国内外から懸念の声が相次いでいます。

italy lampedusa refuge イタリア新政権、妊婦を含む難民船を拒否! 本格化するEUの保守化

 

右傾化か、正常化か

難民問題についてはいつもなんとも言い難いものがあります。なぜならば、難民を受け入れることがどれほど受入国にとっての大変なタスクになるかはよくよくわかるからです。職を持っていない人間を大量に受け入れることによって発生するものすごい数のデメリットはここで挙げるまでもないでしょう。人数が増えればそれだけコントロールも大変だし、まして言葉も文化も違うとなるとそれは一大事業になります。

 

とはいえ、地球規模で見るならばそのメリットは計り知れません。もし難民としてその国から逃げなければ殺されていた数十万、数百万の無辜の民が救われることになるのですから、それはもう人道上他と比較することのできないほど素晴らしいことでもあります。しかし上述の通り、それはきれいごとであって、それに応答するための負担がものすごいことを無視してきれいな部分だけを語ることもまたできないでしょう。

 

そういう意味で、いま欧州が難民に対して厳しい姿勢を見せ始めたことは安易に非難されるものではないでしょうし、そうされるべきものでもないでしょう。イタリアがいま右傾化しているとするならば、それは取りも直さず国民がそのような状況を望んでいるということでもあり、地球規模で考えればベストなことであっても、そこに住む人間の意思が無視されるようなこともあってはならないのです。

 

治療すべきは原因

とはいえ、そもそも難民というのはどうして生まれてしまうのでしょうか。難民に対処するということだけをずっと続けていてもおそらく難民が0になることはありません。なぜならば、それはあくまで症状に対応しているだけで、原因を改善する動きではないからです。原因を取り除かさない限り、永遠に難民は増え続けることになってしまいます。

 

そう、重要なのはニュースで映される難民の少女の悲痛な表情でもなく、また電車も止まってしまい歩いて欧州に向かい続ける難民たちの苦悩の表情でもなく、いやそれが重要なのは間違いないことなのですがそこを見ていても問題は解決されません。そう、難民を生み出す中東周りの物凄く混乱した治安や政治情勢をこそなんとかまともなものにもっていかなくてはならないのです。

 

もちろん難民支援はとても大切なことですがそもそも難民が発生しないように働きかけることの方がよほど重要。しかし、日本ではどうもそちら側の報道が十分されているようには見えません。まあ結局日本にとっては中東情勢など対岸の火事であって、難民も日本に押し寄せてこないので他人事の部分のほうが大きいのでしょうけれどね。





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