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「いじめ」が「犯罪行為」に変わる日。学校の責任をどう扱うか? 片目失明に5200万円の賠償命令、を受けて

校内暴力は、多くは穏便に済まされてしまっているのでしょうが、今も確実に存在しています。今回の事件は珍しく賠償命令もきちんと出たようで少しは安心しますね。犯した罪は償わなくてはなりません。ごくシンプルな結論ですね。



 

福岡県みやこ町の町立中学校に通っていた男子生徒(16)が校内で上級生から暴行を受け右目を失明したとして、生徒と家族が上級生や町に約6200万円の損害賠償を求めた訴訟で福岡地裁行橋支部(宮崎朋紀裁判官)は2日、上級生側に約5200万円の支払いを命じた。学校の責任は否定し、町への訴えは棄却した。

 判決によると、2012年3月、当時2年だった生徒は、学校の廊下で3年男子から顔に数回、膝蹴りをされて右目を失明した。上級生側は「顔には暴行していない」と主張したが、宮崎裁判官は目撃した生徒の証言などから「顔への膝蹴りが裏付けられた」とし、失明との因果関係も認定した。

 判決は教師の注意義務違反はないとしたが、被害生徒の母(42)は「学校で起きたことに責任がないというのは納得できない」と話した。【山本紀子】

via: 校内暴力:右目失明、上級生に5200万円賠償命令 福岡 – 毎日新聞

 

状況整理

簡単に状況を整理しておきましょう。上級生からの暴力によって片目を失明してしまった少年の事件について、5200万円の賠償命令が出ました。暴行の内容は「顔への複数回の膝蹴り」です。

 

被害者の親は、学校も相手取って「注意義務違反」による賠償請求をしていたようですが、そちらは違反性がないとのことで受け入れられませんでした。

 

まずは拍手

拍手といったら不謹慎かもしれませんが、よくここまで動けたなというのが正直な感想です。学校も相手取っての訴訟の場合は、当然ですが学校側からの協力はかなり鈍いはず。きちんと「犯した罪」を同定することが出来たことは凄いことです。

 

つい最近も近しい記事を書きました。以下がそのリンクになります。

 

 「いじめ」が「犯罪行為」に変わる日。学校の責任をどう扱うか? 片目失明に5200万円の賠償命令、を受けて 「いじめかどうか」なんてどうだっていい。その犯罪行為を純粋に判断するべき。 | キジトラ速報

 

この事件が「いじめかどうか」は記事からは読み取ることができません。ただ、学校側にも訴訟しているということは、そういった状況があったのではないかなとも思います。(単純な廊下での喧嘩だったとして、注意義務違反で攻めるのかどうか…まあ訴訟側の考え方次第ですが)

 

とにかく大切なのは「学校でのことだから」「若者と若者の喧嘩だから」こういうこともありますよ、なんて言葉で濁されるようなことではない、明確な犯罪行為である「顔面への複数回の膝蹴りとそれに伴う片目失明」に対してきちんと裁かれたことは胸をなで下ろすような出来事でした。

 

学校、という闇

先ほどリンクした記事についてもそうですが、学校というのは本当に「特殊な空間」です。情報が歪みやすく、隠蔽体質もあります。なあなあで済ませたり、当事者同士の穏便な話し合いでなんとか済ませようとします。

 

第一目標が「より良い解決」ではなくて、「より波風の立たない、学校側にとってマイナスの少ない解決」だからでしょう。教育とはなんなのか、なぜ「聖職」とまで呼ばれているのか改めて問い直していくべきでしょう。

 

多くのいじめ事件(とそれによる暴力行為)はすっかり隠蔽されてしまいます。アンケート結果も改竄されます。校長に報告が入っていたのに、「いじめの認識はなかった」とスポークスマンは話します。犯罪を隠す行為もまた罪深いことであることに気づかなくてはならないでしょう。

 

学校の責任は?

さて、前回の記事では触れなかった「学校の責任」についても考えてみましょう。まずは先ほどの大津いじめ事件についてですが、刑事的な処罰は一切ありません。関係者7人が処罰されましたが、一ヶ月の減給が最大です(厳重注意処分程度のものもありました)。減給額は10分の1です。すなわち、月給が30万円として3万円です。

 

そんな処罰の対象になった人たちがやったことは以下です。事件発生後のアンケートの一部(いじめの存在を肯定するもの)を公表しない、事件発覚以前にいじめの存在について教職員側で情報共有が行われていたにもかかわらず「いじめには気づいていなかった」と公表。事なかれ主義そのものですね。

 

もうどこからツッコんでいいやらわかりません。この手の問題には2つの責任を負うポイントがあると思います。「事件発生前」「事件発生後」です。前者の場合は「いじめ予防、いじめ認知、いじめを止める」という責任。後者の場合でしたら「真摯な状況調査、速やかな公表、遺族へのケア」でしょう。(いじめという言葉は全て犯罪行為に置き換えて読んでもらえたらと思います)

 

もちろんお分かりかと思いますが、この全てを満たしていません。最低の対応です。これ以上ないほど最低です。一部アンケートでは担任教師もいじめ行為をみて一緒に笑っていたというものもあります。真偽は不確かですが、もしこれが事実であればなお悪い状況だったということです。

 

これら複数の責任の明らかな不履行に対する最大限の罰が、3万円の罰金です。「自殺の練習を何度もさせられて、最後には本当に死んでしまった少年」と「真実を知りたい家族」の心を踏みにじったことを考えると、忸怩たる思いになります。

 

もちろん、徒らな厳罰化は教育界には馴染みづらいものだと思います。しかし、ここまで隠蔽体質+遺族のことを考えない姿勢については、今後最大限の改善が求められるでしょう。

 

また、今回の記事の事件については詳細が不明すぎるので「学校側の責任」がどれほどのものかもわからず、この分析を用いることは出来ません。しかし、可能性として上記の「事件発生前」「事件発生後」の振る舞いによっては複数の責任に問われることは間違い無いでしょう。

 

まとめ

結論としては、やはり「よく頑張った」ということです。この記事では多くは書きませんでしたが、「暴力行為を受ける」というだけでも肉体的・精神的ダメージは強烈なものなのに、それに加えて更に「片目失明」という傷は極めて大きなものでしょう。

 

このような「犯罪行為」に対して、それが校内であろうと関係なく「法の下の平等」に基づいて粛々と刑が課せられるべきでしょう。「こんな大怪我になるとは思っていなかった」としても、暴力にはその危険性が常に付きまとうのです。

 

今後、もっともっと「いじめ」が「犯罪行為」として見なされる世の中を願います。人を殴ったり、蹴ったり、脅してお金を奪ったり、服を脱がせて写真を撮ったり、それを第三者に共有したり、全て犯罪です。ただそれだけのことなんです。

 

個人的には修学旅行で女湯を覗くといった行為も同じように犯罪だと思いますがいかがですか? 「それくらいは…」と思ってしまったあなたは、「男のロマン」という言葉で犯罪を肯定しているんですよ。「ガキだったから」という論理に正当性はない、というのはここまで記事を読めばお分かりかと思います。

 

このような犯罪行為が、きちんと「犯罪」として扱われるようになる日が来ることを願います。

 

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コメント

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  • コメント (3)
    • キジトラさん
    • 2014年 12月 10日

    がんばった、というのはどうなんでしょうか。私はむしろ当然と結論づけたいです。

    管理人さんも色々書かれていますが、これサヨク的な行為と言っていいと思います。
    つまり中国共産党がやってる事を学校に持ち込んでいるだけなんです。
    だから現状のイジメやらはもう仕方ないんだと思います。
    認めてはいませんけど。でも学校が中国なんだから、そりゃいじめなんて隠蔽されるでしょう。

    だっていじめなんて問題を正面から向き合っても先生は面倒なだけです。
    学校が中国共産党なんだから先生は好きにできるんです。
    気に入った女子生徒には色目を使ったり、親が有名人だったら生徒におべっか使ったり、
    いじめがあってても解決したって先生には何の得もない。
    だったら出来るだけ知らないふりした方がいい。いじめてる生徒の親が有名人なら尚更です。
    先生が口だせるわけないんです。いじめてる生徒の機嫌とることしか考えないでしょう。

    だって中国みたいなもんですから。民主主義的な思考を強制するなんてできないんです。
    だからあきらめるしかない。いじめを学校で解決させるのは絶対に無理です。

    いじめがあれば問題を学校の外に持ち出すしか解決の糸口はないと思います。
    中国共産党の支配下を抜け国際世論に訴えるようなもんです。
    で、警察や司法に委ねる。
    これは先生ではなく親の責任です。親は子供の為にここまでやらないといけない。

    まずいじめじゃなくて犯罪だと認識すること。
    そして学校に任せるのではなく必ず警察や司法に場を移す。
    それで解決するかはわかりませんが、学校に委ねるより何倍もマシです。
    ソレくらいの危機感を親は持たないといけないんです。

    のぞき、という事を書いてますが、確かに犯罪ですけど、これはレベルの違う話です。
    失明するほどの暴力です。のぞきと一緒にはできないと思います。
    男のロマンとは思いませんし皇帝もしませんけどね。並列には並べれないと。

    何にしても若くして方目を失明した生徒さんはかわいそうと言うしかないですね。
    一生の傷を身体にも心にも負ってしまったのだから。

    • 特例です。
    • 2014年 12月 17日

    学校事件で、学校側に責任無しとは、納得いかない、絶対わかります。あずけられません。学校で起き、謝罪にならなかったら、責任とるべきだ。特に裁判所へ、目の事件は、きちんとかんがえてほしい、失明してからじゃ、遅い、人の手助けいるようになるし、精神的にきます。一番危険だ、めの膝蹴りは。なぐったら、誰でも、危険と、わかるからだ。今だに、病気になり、悩んでるひといる。わかってほしい。

    • キジトラさん
    • 2014年 12月 17日

    目の膝蹴り事件は、ゆるされません。危険度、大です。失明してなくても、してはならない。失明してからでは、遅いので、裁判所、警察きちんと考えてほしい。学校側が、責任ないとは、納得できないのは、良くわかります。今だに、悩み病気になった人もいるから、きちんとしてほしい。あってはならないが、きちんとした判決で、お大事になさってください。

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