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フランス、テロ対策法案を可決-自由を引き換えに、安全を手に入れられるのか

2年近く続く非常事態宣言に基いて、フランス下院が重要な法案を可決しました。市民の自由を奪う内容を持っていますが、それでも求められたのはテロへの戦い。何を失い、何を手に入れるのでしょうか。



【10月4日 AFP】フランス国民議会(下院)は3日、新たなテロ対策法案を圧倒的多数で可決した。2年近く続く非常事態宣言に基づき実施され、論争の的となってきた一部の措置を恒久化する内容だ。

 同法により当局には、判事の事前承認を受けることなく、イスラム過激派の同調者と疑われる者らの移動を居住地のみに制限する、テロを黙認しているとされる礼拝所を閉鎖する、即時身元確認の実施件数を増やすといった権限が付与される。

 同法は市民的自由の侵害に当たると懸念する声も上がっているが、イスラム過激派による一連の襲撃事件の頻発に恐怖する世論からの反発はほぼ皆無だった。同法案は下院での1回目の採択で、賛成451票、反対127票、棄権19票で可決された。

via: 仏下院、新テロ対策法案を可決 非常事態宣言を一部恒久化 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

Terrorisme le gouvernement veut un projet de loi securitaire フランス、テロ対策法案を可決 自由を引き換えに、安全を手に入れられるのか

 

法案の目的

フランスがいよいよテロリズムを長期にわたる戦いであることを公的に認めた形になりますね。これは結構な変化だと思います。過激派っぽい人が移動することを許さなかったり、テロを黙認しているような礼拝所(モスクでしょう)の閉鎖、そして身元確認の徹底。これは明確なテロ対策であり、そして何より「自由の侵害」であることはほとんど間違いありません。

 

礼拝所や身元確認など、もう明らかにムスリム系を狙った直接的なやり方であることに疑問を持つ人はいないでしょう。人種差別、宗教差別的な要素すら含んだ法案になりますがほとんど反対者はいなかったということ。やはりテロリズムの恐怖が骨の髄まで染み付いているのでしょう、あのシャルルアブドから随分時間が経ちますが変わらないようです。

 

フランスの信念との対立

しかし、少しだけ懸念点が無くもありません。それは、フランスという国家の存立に関わるとても大切な問題点です。フランスは「自由、平等、博愛」を第三原則として極めて慎重に取り扱ってきました。これが無ければフランスじゃない、といえるほどのものです。フランス革命を乗り越え、人権宣言を生み出したフランスだからこそのフレーズです。

 

しかし、それはいま大きく損なわれようとしています。特に自由という部分に関して、今回の法案が目指す所はまさに真逆。礼拝所の閉鎖にいたっては信教の自由の迫害にも繋がるような危険なものだと言えるでしょうがそこに議論があまり行われなかったというのは正直こわいところがあります。フランスも、テロリズムとの戦いの中でその本質的な性質を相当程度歪まされてしまったということでしょう。

 

テロリズムが怖いのは当然理解出来ますし、こういうやり方が「わかりやすい」ことは間違いありません。しかし、わかりやすいことが信念と対立するような時にフランスが選んだのは即時性、わかりやすさであったことは忘れないで覚えていたいと思います。

 

ただ恐ろしいのは、アメリカのラスベガスの事件のように普通に白人として暮らしていたお金持ちの人間が急にムスリムになって暴力的な事件を起こすような事例。あんなのは予想しようがありませんし、きっとこれから法的な方法で防ぐ事もできないでしょう。

 

いま世界中が試されているのは、法的な、軍事的な戦いというよりもむしろ、貧困も含めた社会の断絶に対する包摂、人間の疎外に対する真剣な対策ではないでしょうか。日本で言うところの、ブラック企業と自殺の問題解決にあたるようなものでしょう。





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