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日本の研究力が地に落ちるまであと少し-ノーベル賞よさようなら

ここ数年、相次いで日本人研究者がノーベル賞を獲得しています。彼らが口を揃えて言うのは「このままだとまずい」ということ。なんといっても彼らが評価された研究は1980-90年代のもなのですから…。



ことしもノーベル賞の発表まであと1週間余りとなりました。日本は、ここ3年、連続して受賞者を出し、初の4年連続のノーベル賞受賞となるのか注目されていますが、その一方で、過去の受賞者からは、このままでは日本の研究者がノーベル賞を取れなくなる時代が来ると強い懸念の声が相次いであがっています。

日本はこの3年間、ノーベル医学・生理学賞と物理学賞を合わせて6人が次々と受賞し、日本の科学研究のレベルの高さを世界にアピールしてきました。
ところが、去年、ノーベル医学・生理学賞を受賞した大隅良典さんは「日本の大学の状況は危機的でこのままいくと10年後、20年後にはノーベル賞受賞者が出なくなると思う」と強い危機感を訴えています。

実際、技術革新の源となる研究論文の数を2015年までの10年間で見ると日本は低迷が続いています。

ことし3月、世界的な科学雑誌「ネイチャー」は、日本の科学研究が失速し、このままではエリートの座を追われかねないと指摘しました。

研究論文の数を比較するとアメリカ、中国、イギリス、韓国などいずれも増えているのに日本だけが伸び悩んでいるのです。

おととしノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さんは「2000年以降、世界の国々で科学技術の重要性が強く認識され多くの国で科学技術予算を増やした」と指摘したうえで、日本の大学などの研究現場では、論分の数を左右する研究者の数、研究時間、予算の3つの要素がいずれも減っていて、特に研究時間の減少が顕著だといいます。

via: 日本人はノーベル賞を取れなくなる? 過去の受賞者が懸念 | NHKニュース

日本の研究力は死ぬ

ハッキリ言って、このまま行くと日本の研究力は間違いなく衰退するでしょう。これはもう間違いないのないことです。ごくシンプルに指摘するなら、大学に投入される資金が減っていることが問題です。資金が減ると一体どのような意味で問題が発生するのでしょうか。

 

最もわかりやすいものは、優秀な人材が海外に流れるということです。例えば私の友人は極めて優秀な人材でしたが、アメリカの超有名大学のPh.Dコースに行ってしまいました(基本的に5年制で、博士号を取得するためのコース)。なぜ海外に行ったか? もちろんあちらが最先端でることも理由ですがそれだけではありません。

 

Ph.Dの学生は、海外では多くの場合社会人と同列の扱いを受けます。時には名誉なこととすら受け取られます。給与も(奨学金ではありませんにょ)年間で450万近い金額。日本とは比べ物にならない金額です。

 

彼はこのまま5年間ほどアメリカで過ごし、おそらくはそのまま海外で研究者として就職することでしょう。トップレベルに優秀な人材は、このように海外に出ていってしまうのです。

 

日本だと、優秀な院生に対してもMAXで20万円程度。年間で240万円な上に、ここから社会保険などのお金は払わなくてはなりません。驚くかも知れませんが、学費もここから出します。無茶に決まっています。しかも、このお金を受け取ったらバイトなどは一切禁止。研究に専念しろというのです。日本でも最も優秀な層が、このような低賃金で働かされているということがそもそもありえないのです。

 

これも、端的に大学がお金を持たないからです。お金が無いせいで、何もかも限界が来ているのです。しかし、多くの市民は当然ながら大学のことなんて知らないし興味もないので、これが政治における議題に上がることもすくなく、研究者たちは貧困で喘いでいます。

 

研究力が落ちてもいいなら、それはそれでよかろう

もちろん、このように大学の研究力が落ちたからってなんだと思う人達もいるでしょう。それもある意味で健全な感覚だと思います。しかしながら、研究力が落ちるというのは日本が最も強みとしていた第2次産業が滅びるということでもあります。

 

TOYOTA、SHARPなど名だたる日本の大企業の多くが工業系の企業です。そして、それらの企業が最も大切にするリソースというのは研究開発力です。新しいテクノロジーを生み出し、そのテクノロジーを一般社会に拡散させながら利益を追求していくわけです。

 

例えば車のエンジンの効率性一つ取っても、安全で信頼出来る新幹線の機体開発も、研究開発力とセットで考えなくてはなりません。あらゆる部分で研究力というのが用いられているのです。大学の学びが社会で通用しないだなんてとんでもない、むしろ研究こそが社会の土台になっているのです。

 

大学、あるいは研究の価値が社会で認められておらず、そのため大学や研究に税金が投入されず、よって研究者達は力を失い、やがて日本の産業も力を失い、失職者や低所得者層が増え、その時になって初めて「もっと大学にお金を使うべきだった」などと言ったって遅いのですが、きっとそんなふうになるのでしょう。10年後の日本かな、恐ろしいですね。





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