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「ノマド」と「イノベーティブ」

「ノマド」「在宅勤務」を禁止する理由

チームラボの猪子寿之氏が、「ノマド」「在宅勤務」を禁止する理由についての記事を書いていました。2年前までは盛んに飛び交っていたノマドライフという言葉…最近ではすっかり聞かなくなってしまいましたね。

 

猪子氏は、「イノベーティブな仕事をするためにはオフィスで面と向かって話し合うことが不可欠だ」と主張しています。

 

システムエンジニアブロガーのgamella氏は、猪子さんの主張を「逆張り思考(※)」だと論評していました。 ※通常とは逆の思考。

 

なるほど、確かに「ノマドライフはクリエイティブな仕事に向いている」という論調が数年前には強かったと思います。この考え方からすると猪越の主張はいかにも「逆張り」だ…猪越の主張について、実際ノマドに近い生活をしているわたしが多少論考してみたいと思います。



面と向かって話す環境は必要

わたしも、イノベーティブな仕事をやるためには、面と向かって話し合える環境が必要だと感じています。1人で黙々と考えていても、革新的な発想はなかなか浮かんできません。どうしても、複数人でブレーンストーミングするってのが必要になる。

 

ですから、数年前のノマドブームの際に、イノベーティブな方たちがノマドの素晴らしさを謳っていたのは、ごく例外的な現象ではないかと思っています。

 

ノマドは大変

つい先日、本田直之氏の「ノマドライフ」をブックオフで買って読んでみましました(ノマド的な生活をしていたのに、読んだことがなかった)。

 

41M5F1jiW5L. SL160  「ノマド」と「イノベーティブ」
本田直之
朝日新聞出版 (2012-03-16)
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彼が謳っているノマドライフって、超人的な生き方だなぁと感じました。わたしはここまで意識高くなれないし、なりたくもないなぁってのが素直な感想。ノマドでイノベーティブなことをするためには、意識高い超人にならなければならない…

 

1人で仕事をやっていくのにも限界があります。すべてを一人でこなそうとすると、ありとあらゆるジャンルの知識に精通しなければなりません。そんなことはできるわけもなく、器用貧乏な負け組ができあがるだけでしょう。

 

別にイノベーティブじゃなくてもいいじゃん

ただ…そもそも「イノベーティブ」ってそんなに重要な要素でしょうか。普通に食っていけるだけの収入を得るだけなら、別にイノベーティブな超人にはならなくてもいいってのがわたしの考えです。

 

もちろん、新しい仕事のヒントを得る際には、いろんな人と交流してヒントを得ることが必要でしょう。しかし、定常業務(わたしの場合には記事を作ること)をこなすだけなら、1人でも在宅勤務でも問題ない…。「仕事=イノベーション」って発想が一部の人たちの間にあるようで、これにはちょっと違和感がありますw

 

記事引用

チームラボでも、「デザインは外注しないのか」と聞かれることがあります。しかしこの仕事でテクノロジーとデザインは分離できない。テクノロジーはデジタルの塊ですし、デザインと呼ばれる領域も、同じようにデジタルで形成されている。iPhoneで OSとインターフェースが融合していて切り分けられないのと同じです。

 そしてテクノロジーとデザインが切り分けられないように、テクノロジーとクリエイションも切り分けられない。だからイノベーティブなものを新たに作ろうとしたときに、メンバーがオフィスという一つの場所に集まるのは、おそろしく大事で、絶対にはずせない条件なんです。

02 「ノマド」と「イノベーティブ」
頭を突き合わせて仕事をするチームラボの社員たち

 ただ、世の中はイノベーティブな仕事ばかりじゃないですよね。個々人が何をやればいいのか、はっきりしている仕事もある。
 例えばコールセンターがそうです。回線が空いているところに通話が割り振られる仕組みを整えて、応答用のマニュアルを用意する。そうやって一度システムができてしまえば、あとは家で待機しているオペレーターに任せるというやり方で構わない。別の会社に外注してもいいし、ノマド、在宅勤務でやっていい仕事だと思うんです。
 
 だけど、比較的高付加価値が生まれるようなイノベーティブな仕事を志向したときに、ノマドというのはあり得ないでしょう。世界を見渡したときに、みんながイノベーティブだと思うようなアウトプットをしている会社に、在宅勤務を肯定していたりノマドを推奨している会社がありますか? ないですよね。

 アップル、グーグル、フェイスブック、ダイソン、どこもやっていない。むしろオフィスを働きやすい環境に整えることにエネルギーを注いでいる。ヤフーは一時、在宅勤務化を進めていましたが、あまりよい結果を生まなかったらしく、結局やめてしまいましたよね。
イノベーティブな仕事には、ノマドも在宅勤務もあり得ないのです。

 

via: チームラボ・猪子寿之:ヤフーもやめたでしょ。「ノマド」「在宅勤務」を禁止する理由 | BizCOLLEGE <日経BPnet>

 

記事引用2

すでに「ノマド」という概念は、はあまり昨今のディスカッションポイントではないとおもうが、リモートワークは現時点でもテクノロジー企業において大きなトピックであると思う。特に海外からは良質なリモートワークに関する本や論考が出ており、傾向でみたら、リモートワークは確実に普及している。

上の本の書評は以下のエントリーで書いている。

たとえば、これまで属人性の塊と言われてきたサーバの設定やチューニング。これも最近はChefなどのプロビジョニングツールによって、個人が抱えている秘伝を排除し、ひとつの明文化された設定として管理されるようになってきています。また、ユニットテストを書いてJenkinsでCIし、Githubでコードレビューを行ってデプロイ。現在、特にテック系のスタートアップで主流となっている開発のワークフローは、全て言い換えれば、このワークフローに従えばわずか数日で、新しい人が開発に参加できるようになっています。この流れというのは、リモートワークと非常に相性が良い。つまり、全ての作業から属人性が失われることで、逆にリモートであっても何でも良いから、腕の立つ人が必要という流れが生まれてきているということです。

「在宅勤務」は猪子さんも言っている通り、分担できる仕事なら在宅勤務もあり得るというのは、非常に正しい考え方で、分担するのが難しそうな仕事を在宅勤務させるというのは、それだけで非常に大きなコストがかかる。ただし、たまにnaoyaさんとかのブログに登場しているが、モートワークを可能にする様々なテクノロジーが導入されれば、すべての開発プロセスが記述可能となり、属人性が排除され、結果的に現場にいるのとほぼ変わらない生産性が可能になりつつある。これは、リモートワークだけではなく、障害時の対応や突発的に人員が足りなくなった時に、プロセスが記述可能となっていることで結果的に個人がボトルネックになることを避けるという意味で、経営的なメリットは非常に大きい。

チームラボはデザインをともなう受託開発がメインのようなので、リモートワークを行うには、ロジックメインのワークフローからさらに一歩踏み込んだリモートワークの方法論が必要となることは容易に想像つき、これはたしかにいろいろ難しいことがあると思う。

上の記事で僕が面白かったのは、リモートワークの話ではなく、どちらかと言うと猪子さんの考え方。

かなり前から猪子さんの記事や特集、雑誌コラムなどを読んでいる僕の認識では、チームラボ猪子さんの考え方は一種独特だが、その本質は逆張り思考にあると思っている。つまり、世間一般には「当たり前」と言われていることが、本当にそれが「当たり前」なのかを考えて、少しでもトータルでプラスになることがあったら基本的にはその逆に張る考え方だ。いくつかの点でこの考え方はメリットが多い。

  • 通常の会社が行おうとしていることはトータルでみたらメリットが大きいのだが、逆にそこで失われるものがある。つまり、Aという要素が+10で、Bという要素が-2みたいな施策Xがあったとして、明らかにAの要素のプラスが大きいので、意思決定がプロセスに落ちている企業では施策Xを採用してしまうが、Aという要素が-3で、Bという要素が+7くらいの逆張りの代替案があった時に、意思決定を普遍的なプロセスに落としこんでいない企業では、施策Xとの差異化という点において、施策Yが非常に価値が発生する局面が存在する。

  • トータルで見たら、施策Xはまちがいなく長期的に利益率が高いので、利益などの点では施策Xは優れている。しかし、施策Yを採用することでしか実現できないことが存在するため、結果的に施策Yを採用することが企業として差異となり、利益率以外の点では、ほぼ不利にならない。

  • そして、猪子さんという得意なキャラクターが施策Yの正当性を担保してしまう。この点において、経営者が異質なキャラクターであることがその企業にとってプラスに働いている。

という構造があるように思う。ここで注目すべき点は、上の施策Xがトータルでみたら、確実に施策Yより優れているので、大企業にとっては、部署単位で施策Yを採用することはできても、全社的に導入するのは不可能であるという点だ。

このあたりの考え方は、スピードが早いWeb業界で、それだけで会社としての差異を生み出す構造的な強みになっているように感じる。リモートワークの話とちょっとずれたが、このあたりの考え方は整理すると、リモートワーク、チームで一緒に働くこと、デザインとテクノロジーが分けれない場合の企業の施策という形に落とし込めそうで、おもしろうだ。

 

via: リモートワークの話と逆張り思考による構造的な強み – FutureInsight.info

 

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