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日本を蝕むパラサイトシングル、でもそれを作ったのも国家だろう

結婚しないでいつまでも親元で人達…彼らをパラサイトシングルと断罪することは果たして出来るのでしょうか。彼らを生み出したのは誰か?



記事

“シングル化”の進む現代では家族と同居していることを前提とした社会保障はもう限界を迎えつつある – 「賢人論。」第47回山田昌弘氏(中編)

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「婚活」「パラサイト・シングル」などの流行語を産んだ社会学者・山田昌弘さんの賢人論。前編「 格差社会が進んだことが結婚離れの原因にもなった。4人に1人が未婚というのが日本の置かれている現状」で、未婚率の上昇の原因のひとつとして“雇用格差”を指摘した。中編では、引き続き雇用をテーマにお話を伺うとともに、「パラサイト・シングル」の現状についても訊いた。

取材・文/佐藤 舜(編集部) 撮影/公家勇人

残業がなくなるということは、残業代もなくなるということ意味している

みんなの介護 最近では「働き方改革」という言葉も浸透してきたように思います。残業が減るなど、給与以外の面からも待遇を見直すことで未婚化・少子化に歯止めをかけられると言われていますが。

山田 講義中、女子学生にアンケートをとったことがあります。「旦那さんが早く帰って家事や子育てを手伝ってくれる」のと、「夜遅くまで残業して、より多くのお金を持ち帰ってくれる」のと、この2つではどちらが良いか?集計した結果、答えは半々でした。

給料が同じで、働く時間が短くなるのだったら、誰も残業なんてしませんよ。でも実際には、残業がなくなるということは、残業代もなくなることを意味するわけですから。

みんなの介護 「働き方改革」が仮に上手く実現したとしても、自分の意志で残業する人もいるだろう、と。

山田 日本の正社員システムは“みんな同じ”ということを前提にして、「一斉に帰れ」「一斉に休め」というのが基本ですよね。働き方改革にしても、「一斉に残業をゼロにしよう」ということにするべきではなくて。「働きたいときには遅くまで働き、早く帰りたい日は帰る」という風に、状況に合わせて自由に働き方を選べることが大事なのではないでしょうか。

私たち大学の教員もそうですよ。アメリカやオランダでは、正規雇用の教授であっても、授業時間と給料が大学との交渉で決められるんです。

だから「子育てが大変なので、授業のコマ数を半分にしよう」とか、反対に「独身で時間があるからたくさん働き、たくさん稼ごう」とか、そういうことができるわけです。それがグローバルスタンダードですよ。日本だと、いくつ授業を持とうが給料は一律ですね。多少手当が出るくらいのことで。給料は半分でいいから、講義を半分にしてとは言えない。

みんなの介護 海外の働き方に足並みを揃えていく動きも出ていませんか。

山田 既得権で安定している方々が反対しますからね。しかも当然、この既得権者は次々に再生産されますから、一度できてしまった仕組みを変えるのはなかなか難しいことだと思います。

free l 日本を蝕むパラサイトシングル、でもそれを作ったのも国家だろう

 

“パラサイト”を許す親が、子どもの婚期を遅らせる

みんなの介護 労働以外のところでは、どのようなことが日本の未婚化の原因なのでしょうか?

山田 やはり、「パラサイト・シングル」の増加が大きな問題だと思いますね。

みんなの介護 「パラサイト・シングル」とは“学校を出た後も家族と同居し、衣食住を親に頼っている独身者”を指す概念ですね。1999年『パラサイト・シングルの時代 日本を蝕むパラサイトシングル、でもそれを作ったのも国家だろう』という著書の中で山田さんが提唱し、大流行しました。

山田 アメリカやヨーロッパなどでは、親が子どもを引き離すんです。そうして子どもの一人暮らしが始まるわけですが、1人より2人で暮らす方が、経済的にも精神的にも良い生活ができるわけですから、自然と同棲・結婚を意識しだすようになる。

親と同居していると、非正規雇用で収入が少なくても生きていけるわけで。結婚する必要性が感じられないのだと思います。低収入のまま結婚し、経済的に苦しい思いをするくらいなら、親と同居していた方がいい、という。

欧米の人は独りにならないために“努力”するんだそうです。他人と積極的に関わるようにしたり、異性から好かれる魅力的な人になろうとしたり。でもパラサイト・シングルたちはその必要さえない。カッコ悪かろうが、口下手だろうが、収入が少なかろうが、世話してくれる親がいるわけですから。「私たちは“社会福祉”で結婚するわけじゃない」という痛烈なことをおっしゃる女性もいました。魅力的でない、努力さえしない男性をわざわざ結婚相手に選ぶ女性はいませんよね。

みんなの介護 そもそも、なぜ日本にはそういった「パラサイト・シングル」が多いのでしょうか?

山田 基本的には、親が許すからですよ。日本の親は甘いんです。欧米人の親は、良い年した子どもが実家に同居していると「早く出て行け、出て行かないなら金を払え」とさえ言うそうですから。日本だって、50年ほど前はみんな親に仕送りしていましたよ。家事だって手伝って当たり前。「子どもだからっていい思いをさせてはいけない」というのは普通の考え方でした。

 

via: “シングル化”の進む現代では家族と同居していることを前提とした社会保障はもう限界を迎えつつある – 「賢人論。」第47回山田昌弘氏(中編) (1/2)

 

パラサイトシングルという言葉

パラサイト・シングル(Parasite single)とは、「学卒後もなお親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者を言う」と定義される。学卒後は親に依存していなくても、学卒前までに親や祖父母等から過剰な贈与や財産分与(相続を除く、ただし親・兄弟の配慮で本来の相続分を大きく越える額をもらった場合は含む)を受けた場合もこれに含まれる。(『パラサイト・シングルの時代』p11)。

 

要するに、働いてるのにいつまでも親と一緒に住んでいる人達と言っても良いのかもしれません。昔であれば働いていなかった人達が主な対象として言われていましたが、今では働いていてもいつまでも家にいるなんて…といわれることが多いわけですね。

 

このパラサイトシングル、一体何が問題なのでしょうか。一つ目、そして元々の意味では「働けるのに働かないのは、税金を払わないことと同じである」という視点が大きかったのです。働き盛りの年齢なのにいつまでも家にいて働かないなんて…国家からしたらお荷物であるという感覚でしょうか。

 

それに対して、最近では少子高齢化の観点からのバッシングが高まっています。いつまでも親元にいてはいつまでも恋愛も結婚もしないから子どもが生まれなくて大変だということです。しかし、これってパラサイトシングルの問題なのでしょうか。私は違うと考えています。

 

パラサイトシングルを作ったのは日本である

彼らは望んでパラサイトシングルになっているのでしょうか? 彼らの生活の満足度は60%以上と結構な高さですから、彼らは喜んで現在の状況を選んだのでしょうか。私は違うと考えています。

 

パラサイトシングルの最大の要因の一つは、給料の低さにあります。給料が低いからこそ、無理に家を借りたりするよりも実家にいたほうが良いのです。また、労働時間が長いことも問題です。家では帰って寝るだけということでしたら、当然ながらわざわざ家を借りるより実家にいた方がいいわけですから。

 

特に少子高齢化という観点からしたら、彼らにほとんど何の問題もありません。問題は企業の労働環境や、国家のそこへの不介入が問題です。彼らは彼らなりに最適解を選んでいるのです。このご時世子どもを育てるのも大変。仕事が忙しい上に稼ぎも悪ければ異性と遊ぶ余裕もない。よって結婚もできない。こんな当たり前のことに何故気づけ無いのか、そしてそのためになんらか対処をしないのか非常に不思議です。

 

最近AIの番組でも「独身40代」が問題だなどと言っていますが私からしたら何をほざいているんだと言いたい。彼らは望んでそのような状態になったのではなく、数少ない選択肢の中から自分たちなりの最適解を選んできただけのことです。その最適解をデザインし、国家にとっても有益な形にすることこそが政府の役目。

 

それを出来ない政府が、制度設計の失敗を棚上げした上で、自分たちに都合の悪い生き方をしている人に批判的な態度を取るのは恥知らずです。本当に信じられない恥知らずですね。





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コメント

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  • コメント (2)
    • ss
    • 2017年 10月 20日

    この教授バカじゃね

    スペインやラテン系はこういうの多いぞ そもsもなにしても先進国は上級国民以外奴隷化しなんだから

    あきらめろよ

    • キジトラさん
    • 2017年 10月 24日

    一人暮らしの41歳だけど残業と休日出勤、日々の家事で自分磨きも出会いもないんですが・・・

    むしろ実家にいたほうが時間も金もあっていろいろ行動できた気がする。

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