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スイスでもベーシックインカム? アマルティア・センもダメだって言ってる

ベーシックインカムという言葉が一人歩きしている感じもありますが、スイスでもそのような提案が出ているようです。と思ってみてみると、一般市民が提案したもので政府としては反対意見が大きいようです。



まもなくスイスでは、世界初となる決定が国民に委ねられる。果たして政府は、国民一人ひとりに、その収入に関係なく生涯にわたって月々のベーシックな所得を無条件に給付していくことになるのか。「最低生活保障」(ベーシック・インカム)の導入をめぐり、賛成派は、「資本主義が支配し、労働において自動化が進む社会が生み出す問題への解決策だ」と主張。だが、反対派にとっては非現実的で危険な夢物語だ。

  6月5日に国民投票にかけられる「無条件の最低生活保障(ベーシック・インカム)イニシアチブ」は、給与格差が拡大し続ける現代の社会構造にまで論議が及ぶ。また、以前のイニシアチブに比べると、デジタル化によって多数の解雇者を生み出す新しい社会現象の中で提案されたイニシアチブでもある。

 賛成派は、生活に不可欠な基本的欲求を満たせるベーシック・インカムを無条件で国民全員に給付すれば、社会福祉への依存や貧困を無くすことができるという考えだ。また、ベーシック・インカムがあれば、国民は皆それぞれやりたい仕事に没頭でき、教育、創造性、ボランティア活動が促進されるほか、高齢や病気の家族の世話や育児にもより多くの時間を費やせると主張する。

政党ではなく、一般市民によるイニシアチブ

 これは独立した一般市民からなるグループから生まれたアイデアだ。政党はまったく関心を示していない。連邦議会でも右派や中道派の政治家は全員拒否の姿勢を示し、わずかな支持が左派や環境派で見られたのみ。下院では反対157、賛成19、白票16で否決され、上院では唯一バーゼル選出のアニータ・フェッツ社会民主党議員が賛成票を投じた。

 このフェッツ議員は、「この案件は、熟考し議論する価値がある」と言う。「おそらく20年後か30年後、仕事のデジタル化によって大規模な解雇が発生したときに具体的な解決策になるアイデアだと思う」

 それに対し、ヌーシャテル選出のレイモンド・クロットゥ国民党下院議員は「むしろ、実現不可能なアイデアだ」と反論し、「膨大な費用がかかる」と指摘する。

via: ベーシック・インカム スイスで実現するか? – SWI swissinfo.ch

 

情報の整理

まずは簡単に情報を整理しましょう。6月5日に、スイスで国民投票が行われます。その主題はベーシックインカムの導入について。

 

しかし、実はこの国民投票で対象となる提案(イニシアチブ)は政党からではなく一般市民によるグループによるもの。

 

政治的な次元ではまだベーシックインカムというものが受け入れられているという状態ではない模様です。

 

実際、連邦議会でも左派や環境派の一部からの支持を受けたほかは全員拒否の姿勢を示し、現実感の無い提案という受け止められ方がなされているようです。

 

ベーシックインカムとは

何度もニュースなどで見る単語ではありますが、改めてベーシックインカムについて簡単にまとめておきましょう。

 

ベーシックインカムとは、国民1人1人に対して最低限の収入を保障するためのシステムです。つまり、生活保護のように一定以下の収入を持っている人「だけ」に渡すようなものではありません。

 

あらゆる人に一定程度の収入を保障するということは、膨大なコストが掛かることは間違いありません。しかし、ベーシックインカムは大体もう1つの政策とセットで提出されます。

 

それは、他の社会保障を停止するというものです。先ほどの例で言うと、ベーシックインカムが始まれば生活保護という制度はなくなります。なぜなら、全員一定程度の収入があることが前提となるからです。

 

そうすれば、今まで社会保障に使っていたお金の全てをベーシックインカムのための予算に置き換えることが可能になります。また煩雑な手続きがなくなることで、人件費もカットすることが出来るでしょう。

 

一見優れているように見えるシステムだが…?

夢物語のような話にも関わらず、賛成者が少ない。ということはもちろん何か問題を抱えた制度であるということですね。よく言われることが「勤労意欲を損なう」ということです。

 

一般に人が働くのは生活するためですから、生活に必要なお金が最初から保障されているのであればそんなに頑張って働く必要もないというのです。

 

これは間違いなくある種の真実を突いていると思います。記事の中では、実際にベーシックインカムが実施されても仕事を辞めないという人が95%近いというアンケート結果が掲載されていますが本当でしょうか。

 

みんな一律、という言葉が持つイメージはやはり社会主義的、共産主義的なものです。そしてそれらが一般に失敗したと言われる時代に、中々受け入れられづらいものではあるでしょう。

 

まとめ

個人的には、ベーシックインカムは難しいと考えます。それは、人間の選択可能性を広げるのは収入の多寡というよりも、アマルティア・センが言うような「ケイパビリティ」が重要だと考えるからです。

 

これは何を意味しているかというと、要するに「車いすでしか移動出来ない人」に20万円渡した場合、その20万円の価値は「車いすを使う必要が無い人」と比べるとぐっと低くなってしまうということです。

 

20万円の中から車いすの購入費用、メンテナンス費用などを捻出しなくてはなりません。もしも、他の社会保障を全て停止してしまったのなら。

 

すると、結局国民全員に生活上最低限の費用を出すということは難しくなります。これは車いすに留まらず、病気の人もそうですよね。治療費がほかの人より余計にかかるのですから。

 

そうなると、結局彼等のためには特別なケアを上乗せしなくてはならず、その先に待つのは今と変わらないようなシステムなのではないでしょうか。





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