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カタルーニャ地方、スペインから独立か? 市民の80%以上は独立に賛成。地方と国家の関係に緊張

独立、という言葉は最近ではあまり使われなくなった言葉の一つでしたが最近では少し様子が違う様子。スコットランドの独立投票のニュースが耳に新しい中、スペインでもカタルーニャ州の独立に関する動きが出ているようです。州都バルセロナを擁する、経済的にも比較的優位な州ではありますが、この動きは一体どう収束していくのでしょうか。



州政府の中間発表によると、16歳以上の有権者540万人のうち225万人が投票し、81%が州独立を支持した。

 独立反対派の多くは棄権したと見られ、投票率は50%に届かなかったが、マス州首相は同日夜の演説で「大成功だ」と述べ、公式な住民投票の実施が必要だと強調した。一方、中央政府のラホイ首相は8日、「(投票は)何の効果もない。国家の統一を打ち砕くことはできない」と発言しており、州と国の対立が深まっている。

 住民投票に対しては憲法裁判所が2度差し止め命令を出していたが、州政府が約4万人のボランティアに投票所の運営を委ね、「住民主体の非公式投票」の体裁を取ることで強行した。

via: カタルーニャ独立81%支持、政府「効果ない」 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 

カタルーニャ州って

そもそも、カタルーニャ州というのは「スペイン」という大きな括りで見ている日本人にとってはあまり馴染みのある響きではありません。ちょっと基本的な情報をまとめておきたいと思います。

 

スペインの中で最も隣国フランスと近い北東側に位置するカタルーニャ州。州都はあのガウディの作品「サグダラ・ファミリア」を抱えるバルセロナ。もちろんサッカークラブも有名ですね。経済はスペイン国内でも3本の指に入り、公用語は「カタルーニャ語」と「スペイン語」です。人口はスペイン全体の16%相当、800万人近いです。

 

とまあ極めて簡単にまとめるとこんな感じです。要するに、「経済が割と発達していて、かつカタルーニャ独自の文化」を持っている地域なわけですね。どうやら公教育などは基本的にカタルーニャ語で行われるようで、学校で「スペイン語」の授業があるようです。(とはいえ、おそらく言語としてはかなり近いと予想しますが)

 

独立を要求するまでの流れ

さて、この独立運動というのはどのくらい前からあるのでしょうか。昨日今日産まれたムーブメントではなく、むしろかなり昔から続いていたようです。特にバルセロナではスペインで最も早く産業革命が起こり、富を蓄えるとともに「カタルーニャの文化」を重要視する動きがありました。

 

そして1930年代に樹立した憲法によって大幅な自治が認められるようになります。この際バスク地方など、ほかの「独自の文化」を持っているとされた地方もまた自治が認められました。この時点で「スペインとはちょっと別の地域」というイメージ自体は自他ともにあったといえるでしょう。

 

しかし、その後の内戦を経てフランコ政権が誕生。そこから大きく流れが変わり(ナショナリズム、全体主義としては当然ですね)カタルーニャ語の使用禁止などの抑圧が始まります。そしてフランコ政権の終わりとともに、もう一度自治を獲得しました。

 

しかし、この自治に対して「不十分である」と考える層は常にいたというわけで、昔から「独立したい」という層はいたようです。事実、スペインの経済不安と同時に豊かなカタルーニャ地方にまでその影響が及んだことから、2012年の段階から独立への機運は高まっていました。決してスコットランドの独立運動だけが契機ではないようです。

 

地方と国家とは

さて、スコットランド独立運動で改めて「地方と国家」の関係について深く考える機会が増えたと思います。日本に住んでいる分にはとても想像もできないことですが、実際「独立して国になる」ということが現実問題としてあり得るというのがちょっと面白くすらあります。

 

まあ日本でそのような議論が起こらないのも当然です。というのも、カタルーニャ州やスコットランドは自治権をある程度所有していたからですね。議会の設置や警察権力などが強く分権化していることが、単に「文化が違う」ということ以上の独立心を生むのでしょう。

 

とはいえ、国家という単位で見ると大きな州に独立されるというのはイコール国力が低下することと同じなわけで、今までリソースを割いていたことも踏まえて簡単に「ok」と言えるようなものではありません。まったくメリットがないことなわけですから。

 

もちろん地方にとっても国家として一つの集団としていることのメリットはたくさんあります。安定した国内需要による経済力の安定やや軍事力の保持、社会福祉や教育の共有、通貨の同一性など意識しないレベルで大きなメリットがたくさんありました。

 

EUという新たな枠組み

ありました、と過去形で書いたのには理由があります。そう、EUという新たな国家構造の誕生です。外交政策や社会保障に関して、EUという大きな枠組みで考えられることも増え、そして通貨が共通化されていることも本当に大きな変化でしょう。先ほど書いた地方が国家に帰属していることのメリットの多くがEUの機能として期待されるようになったのです。

 

とはいえ現実には、スコットランドの独立の時にも「EUに参加させられるかは疑問」と欧州委員会委員長からの牽制とも取れるコメントが出ているように、確実安定なものとはいえないようです。

 

まとめ

簡単にカタルーニャ地方の簡単な情報、独立への流れ、国家と地方の関係、そしてEUという枠組みの影響について書きました。しかし、本当に正直なところをいうと「地方が国家へと成り代わる」というのがどうにも想像つかないというのが筆者の気持ちです。

 

つい昨日まで同じ国民だった人たちが違う国の人になる、というのはどんな感じなのでしょうか。具体的に司法や行政などは速やかに整備されるのでしょうか。通貨や社会保障はどこがきちんと担うのでしょうか。財政は安定するのでしょうか。軍事力や政治の実行精度はどうなるのでしょうか。

 

自治権が許されているとはいえ、実際に国家としてきちんと機能するためには多くのリソースが必要となりますし、なんだか現実味のある話には感じられないのは筆者が日本人だからかもしれません。今後も要注目。もしも独立できた時にはぜひ一度訪れてみたいですね。

 

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コメント

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  • コメント (1)
    • キジトラさん
    • 2014年 11月 13日

    尖閣にネトウヨ国を作って独立してもらおう!

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