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少年犯罪と更生の可能性

少年犯罪

2014年で一番注目された事件と言えば、佐世保の同級生殺害事件ではないでしょうか。他にも、北海道の南幌で起きた女子高生による祖母・母の殺人事件などもショッキングでした…。

 

少年・少女の犯罪・非行は戦後すぐの時代と比べると減少しているとは言われていますが、まだまだ安心できるレベルではありません。



更生の可能性

弁護士ドットコムが、「少年犯罪と更生」という興味深いテーマでインタビュー記事を出していました。実際に少年の更生に向き合っている坂野真一弁護士の声。

 

坂野弁護士は、「どんな子にも立ち上がる力がある」と言っています。凶悪な犯罪を起こした少年や、DQNのような非行少年などは、ネットではもっと厳しく処罰しろという声も大きいけど…未熟さゆえの犯罪って側面も確かにあるんだよなぁ。「反抗期」でもあるので、真の反省を引き出すのは難しいなぁとも感じます。

 

更生の可能性を無視したような重罰はやっぱり避けるべきなんだろうなぁってのがインタビュー記事を読んだ感想。

 

更生の可能性と罪

ただ、佐世保の事件などを見ていると、「更生」云々って観点だけでは語れない部分も大きいよなぁと感じます。佐世保で殺人を犯した女子高生は、サイコパスではないかと言われています(まだ精神鑑定などの結果は出ていないようですが…)。

 

家庭環境の劣悪さなども指摘されていますが、病的な素因に基づいた犯行だったとも言えそうな感じ。病気・障害などがからんでくると、弁護士の説得で「反省」を引き出せたとしても、再犯の可能性がありそう。法律だけじゃなくて、医療・福祉の観点も加えて総合的な対処が必要になってくるんだろうなぁ。

 

あそこまでの事件を犯してしまった少女の場合、更生可能だから云々と罪を軽くしていいのかって思う部分も…。少年少女各個人の事情に即して判断…ってのが少年事件の現状なんでしょうけど、あまりに主観的すぎる裁判・処罰ってのもどうなんだろうなぁ。なんの事情もなしに罪を犯す人って少ない気もする。

 

もちろん、「事情」にも軽重があるってのは承知の上。北海道南幌の事件なんかは、祖母たちの虐待に耐えかねた末の犯行ではないかと言われていますし…この事件については、情状酌量の余地が非常に大きいんじゃないかと個人的にも思っています(「毒親」は今後も増えてきそう…)。

 

成人事件の場合と比べて、処罰・措置の範囲が大きいから違和感があるのかもしれないなぁ…。

 

記事引用

——少年事件の弁護活動は、どんなことをするのですか?

 

「少年事件では、長い時間をかけて、子どもとの対話を繰り返します。『なんでこんなにくだらない、恥ずかしい、人としてだめなことをやってしまったんだろう』と、子ども本人が心に痛みを感じながら真剣に考えてくれるようになって初めて、反省が深まっていくと考えています。私が徹底的に問いつめて、泣かすこともあります。

 

親御さんの協力のもと、家庭訪問をすることもあります。子どもと頻繁に顔をつき合わせて質問を投げかけ、その答えを受けてさらに質問し・・・と、本当に反省しているのかどうかを確かめながら、慎重に対話を続けることが弁護士の仕事です」

 

——なぜ、子どもとの対話が重要なのですか?

 

「大人が起こした事件では、犯罪の重大さと刑の重さがおおむね比例します。

 

一方、少年事件では『この子が立ち直るにはどういう処分が適当か?』という観点で、審判がなされることになっています。そのため、少年が審判までに、立ち直るきっかけをどこまでつかんでいるのかということが、とても重要になってきます。

 

たとえば、通常なら少年院に行くような事案でも、『この子どもは反省を深められている』『もう再犯のおそれはないようだ』と裁判官が判断すれば、保護観察処分といって、普通の生活をしながら保護司の先生のもとへ通う処分になることもあります。

 

私が扱った中では、ある子どもが、人が住んでいるところに火をつけてしまった事件があります。これは現住建造物放火といって、非常に重い犯罪にあたる行為ですが、反省の経過と事件の内容をふまえて、試験観察の処分が下されました。

 

一方、初めてバイクを盗んだ子であっても、家庭環境が劣悪だとか、本人の反省が深まっていないと判断された場合は、少年院に送られる可能性も考えられます」

 

——話し合えば、子どもは反省しますか?

 

「そういつも、うまくはいかないです。

 

反省したフリをする子もいて、『悪いことをしたと分かってる。もう二度とやらない』と口では言っても、私が『どうして二度とやらないのか』と聞くと、『自分も辛い目にあったし、親に迷惑かけたし』などの答えが戻ってくるケースがあります。

 

これは反省とは言えません。悪いことをしたと認めているだけなのです。私がさらに『じゃあ、誰も見ていなくて、絶対誰にも知られない所でも、本当にやらないのか?』と聞くと、答えに詰まる子は非常に多いものです。

 

どれだけ話しても通じなくて、『自分は悪くない。全部周りが悪い』と言い張る子もいました。子どもの心が全部読めれば良いのに、といつも思います。

 

ときには、こちらがドキッとするような鋭い質問をする子もいますね。援助交際をして、『相手は気持ちよくなって、私はお金をもらう。誰も損をしていないのに、何が悪いの?』という反応を示す子もいました。『なぜ人を傷つけてはいけないの?』とストレートに聞いてくる子もいます。

 

子どもといえども、彼らとの対話は真剣勝負です」

 

●「いい子」が犯罪を犯すとき

 

——犯罪に走りやすい子どもはいるのですか?

 

「親から虐待を受けているなど、家庭環境が不安定な子は、犯罪に走るリスクがあります。ただ、家庭に問題がなく、傍目には『いい子』と思われている子が事件を起こすことも珍しくありません。

 

そのような子どもが事件を起こすと、ほとんどの親は『あんなにいい子だったのに・・・』と言います。親はその子が無理していい子を演じていると気づかず、『もともといい子なんだ』と思って、無意識に期待をかけてしまうんですね。

 

たとえば、家族で旅行に行くとき、いい子は『親は、家に残って勉強したらいいと思っているんだろうな』と、先回りして親の気持ちを読み取り、本当は旅行に行きたいのに我慢します。ところが親は『勉強したくて残るんだろうな』としか思わない。

 

子どもは、親に好かれるために無理していい子を演じているのに、親はそれが素だと思いこんで、ちょっとでも『いい子像』からずれるとたちまち非難する。そのギャップが子どものストレスとして積み重なって、犯罪に走る様々なきっかけの1つになるということは充分考えられます。事件を起こした子に話を聞くと、『親から期待をかけられて辛かった』と言う子もいます」

 

●「どんな子にも、つまづいても立ち上がる力がある」

 

——犯罪を犯した少年は、何をもって「更生した」と言えるのですか?

 

「どんな誘惑があっても、自分の力で跳ね返して、もう事件を起こさないこと。それが、『更生した』ということだと思います。

 

もし自分で立ち向かえなかったら、信頼できる大人に相談してほしい。だいたいの子どもは、大人ではなく友達に相談するんですよね。仲間意識が強いので、大人に相談すると『チクった』と思われて村八分にされたり、いじめの原因になるのかもしれません。

 

ただ私としては、『大人は、子どもの心は忘れてしまっているかもしれないけれど、困ったことが起きたときにどうすれば良いのか?という知恵は持っている。いけないことであれば止めることもできるから、相談してほしい』と伝えたいです。

 

自分で跳ね返せなくても、大人の力を借りて跳ね返せる。それも、更生したということだと思います」

 

——少年事件に携わる上で、信念にしていることはありますか?

 

「『どんな子にも、つまづいても立ち上がる力がある』と思っています。

 

少年事件は手間がかかる上に、うまくいくことばかりではありません。中には、万引きして『反省した。もうしません』と言ったその晩にひったくりをした子もいます。

 

ただ一方で、今まで3人の子が、少年院を出た後、『大学に受かりました』と手紙をくれました。

 

事件を起こした子どもが反省を深められるよう努力することが弁護士の仕事であり、存在意義です。これからも、できる範囲で続けていきたいと思っています」

 

via: 「どんな子にも立ち上がる力がある」10代で犯罪に走った子どもとどう向き合うか?|弁護士ドットコムニュース

 

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コメント

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  • コメント (3)
    • キジトラさん
    • 2015年 1月 30日

    日本って罪を償う=更生って話によくなりますがアメリカって違うように思います。
    アメリカは単純に罪に対する償い。更生なんて辛い目にあえば後からついてくる、的な。
    あんまり詳しくはないのですが。

    だからカリフォルニアですけど飲酒運転で捕まっただけでも大変な騒動になります。
    罪が重いんです。ひところして捕まったみたいな騒動でした。

    日本もアメリカみたいになればいいと思うんですけどねえ。
    だから終身刑って必要だと思います。

    • キジトラさん
    • 2015年 1月 31日

    犯罪者の更生なんて制度は不可能。
    刑罰の役割は実質的に犯罪の抑止のみであって、副次的に監禁により再犯の可能性をなくすことぐらい。

    「捕まりたくないから、犯罪を思いとどまらせる」のが大事であって、「この程度で捕まりっこない」「捕まっても大したことない」と思わせない制度を進めないと他の対応は無意味。

    • 2015年 2月 19日

    シャバより刑務所が楽。

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