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「ビキニで街を歩くほうが悪い」英国人女性暴行殺人事件に対して、タイのプラユット暫定首相が発言、謝罪へ。軍事政権と民主主義、そして女性の人権について。

タイの暫定首相プラユット氏が、暴行殺人の被害者である英国人女性に対してコメントをしたようです。「ビキニ姿で安全であり得るのか。きれいでないのなら話は別だが」という内容で、内外からの批判が出ていると読売オンラインが報じています。軍事政権が力を握っている現在のタイ。民主主義と女性の人権は切っても切り離せない関係ですし、また観光立国という意味でも今回のコメントはマイナス方向に働きそうです。



8月の就任後、内閣支持率は9割近くに上り、順調な滑り出しを見せたプラユット氏にとっては失言による失点となりそうだ。

 タイ英字紙バンコク・ポストなどによると、プラユット氏は17日、南部のリゾート、タオ島で最近、英国の女性観光客らが暴行を受けた上で殺害された事件に絡み、「(外国人観光客は)私たちの国が美しく安全だから、ビキニを着てどこでも歩けると思っている」と言及。その上で「ビキニ姿で安全であり得るのか。きれいでないのなら話は別だが」と付け足した。

 きれいでない人ならビキニ姿でも被害にあわないと受け取れるため、英国メディアなどが批判。プラユット氏は18日、報道陣の取材に応じ、「私の発言が人々を傷付けたことを申し訳なく思う」と語った。

via: 「ビキニ姿で安全か」タイ暫定首相が失言、謝罪 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 

観光地としての失敗

まず最初に、経済という観点から今回のコメントの失敗を考えてみたいと思います。このニュースのソースがタイ英字紙のバンコク・ポストということでアクセスしてみたのですが、予想通り下記のような記事が出ていました。「安全な国」のイメージの早急な回復が必要であるという内容です。どうやら去年の同時期と比べて、外国人旅行者が10.7%程下がっている中での事件に不安が現れているようです。まあこれはタイの長く続いた(続いている?)政情不安に加えて、軍事政権が力を握ったことによる不安が主な原因だと思います。

 

“If this continues, we’ll be wasting our annual budget and efforts. We’ll have no future,” he said.

Foreign tourist arrivals for the first eight months of this year were down 10.7% from the same period a year ago. The industry had expected tourism to start picking up in June and July as stability returned following the May 22 coup.

Police are still searching for suspects in the killings of David Miller, 24, and Hannah Witheridge, 23. Residents of Koh Tao have raised 50,000 baht to be offered as a reward for clues in the case.

The prime minister himself made a bad situation worse this week when he made an offensive remark about bikini-wearing tourists on Wednesday. He used the programme on Friday to repeat his apology.

“I’m sorry if my words had caused anguish for many,” he said. “I especially would like to convey my deepest personal condolences to the families who have lost their loved ones.”

via: PM demands tourist safety | Bangkok Post: news

 

その上、今回のコメント「ビキニを着ているのも原因だ」といった内容を報じられては、首相が謝罪する方向に動くのも納得だなという感じです。観光立国としての側面が強いタイ。政権を手に入れることに必死な軍事政権ではこういった失言が出てしまうのも致し方ないのかもしれません。しかも、どうやら他にも女性蔑視関連の発言をしているという情報も出てきました。以下に書く、民主主義と女性の権利について関連があると思っています。

 

Prime Minister Prayut Chan-o-cha has apologised to red-shirt female activist Kritsuda Khunasen for insulting her live on television.

“As a gentleman, I am sorry that I have used strong words to you at times. I have expressed myself strongly because you have accused the armed forces of many issues and those are untrue. I am sorry for such impolite expressions,” he said during his weekly “Happiness” TV address last night.

“I have to ask Ms Kritsuda to please stop blaming officials and making false accusations,” he added.

Gen Prayut was criticised for using the term e ni, a harsh word in Thai when said to a woman, when he was talking about Ms Kritsuda on Wednesday.

Ms Kritsuda has accused soldiers of torturing her.

via: Prayut apologises for insulting Kritsuda | Bangkok Post: news

 

現在の政権の由来概観

さて、現在のタイ軍事政権はどんな流れで出てきたのかだけ簡単に概略を示しておきましょう。タイ反政府デモが動き出したのが2013年。反政府に対抗すべく行われた総選挙も、反政府の活動によって一部投票が行えない事態などがあり、裁判所は選挙の無効を宣言しました。選挙さえやれば民主主義に基づいて、少なくとも権威を政権に持たせることが出来たのですが、その民主主義の根底からすっかり覆されてしまっていた状況でした。

 

そんな政治混迷が続いている中、2014年5月に陸軍が平和と秩序の維持のために動き出します。最初はクーデターではないと言っていた物の、2日後にはクーデターを宣言。8月25日には国王の正式の任命を受けて、首相となりました。現在も情報統制が行われており、民主主義のこれまた根底である「知る権利」なども侵害されている状態のようです。

 

民主主義と女性の人権

さて、改めて首相の発言を振返ってみると、どうやら大分女性の権利について関心が無い様子。あるいは「political correct(政治的正しさ)」というものをご存知ない様子です。まあ、シビリアンコントロールが出来ていない状況も踏まえて、民主主義としては問題だらけです。

 

文民統制・シビリアンコントロール(Civilian Control Over the Military)とは民主主義国における軍事に対する政治優先または軍事力に対する民主主義的統制をいう。すなわち、主権者である国民が、選挙により選出された国民の代表を通じ、軍事に対して、最終的判断・決定権を持つ、という国家安全保障政策における民主主義の基本原則である[1]。 軍については、一般的に最高指揮官は首相大統領とされるが、これは、あくまでも、軍に対する関係であって、シビリアン・コントロールの主体は、立法府国会議会)そして究極的には、国民である[2]。このため、欧米では、その本質をより的確に表現するPolitical Control(政治的統制)、あるいは、民主的統制・デモクラティックコントロール(Democratic Control Over the Military)という表現が使われることが、より一般化しつつある。

民主主義国において、戦争平和の問題は、国民の生命・身体の安全・自由に直結する、最も重要な問題であり、であるからこそ、主権者である国民が、国民の代表を通じて、これを判断・決定する必要がある[3]

via: 文民統制 – Wikipedia

 

民主主義というのは、言葉の通り人民に主権があることを重視する考え方です。そしてもちろん、人民には男女の別なく、また幼老の隔てなく、権利が認められることが民主主義を行うための前提となります(カントなどは、知的障がい者に対しては理性を認めない点から、主権を認めない考え方などをすることもあります。また、子どもは理性が乏しいので主権者とは見なされないという意見もありますが、それには「潜在的理性」があれば足るといった反論もあります)。

 

女性を当たり前のように「性の対象」として考える立場を取る限りは、女性の権利を十分に考えた結果とは言えないでしょう。「ビキニでうろついたら襲われるのも仕方無い」という考え方が根底にあるからです。扇情的なら襲われるのは仕方無いというのは完全に謝りです。空腹だからといって市場にある果物を無銭飲食することは出来ません(女性を果物に例えるな、という意見が出てきそうですが、欲求と充足の関係として捉えていただけたら幸いです)。それを食べる権利を持っていないからです。女性の身体に対する権利はその本人にあります。その権利を不当に侵害した。今回の事件で行われた権利侵害はそれだけです。しかも、安全な国として評判の良かった国で行われた事件に対して、このようなコメントがなされるのは複数の意味でマイナスと言わざるを得ないでしょう。

 

まとめ

観光立国として大きな利益を得てきたタイですが、長い政治不安によって生まれた軍事政権による民主主義への軽視が観光業に与えるダメージは甚大でしょう。情報統制なんかも当たり前のように行われているようですし、デモに対しても一律的に「デモはだめ」という方向で統制を行っているようです。政情不安から抜け出すのには、まだまだ時間がかかりそうですね。

 

関連記事

 

8f795e878adea0d97b70d7b2b21e2503 「ビキニで街を歩くほうが悪い」英国人女性暴行殺人事件に対して、タイのプラユット暫定首相が発言、謝罪へ。軍事政権と民主主義、そして女性の人権について。




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コメント

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  • コメント (4)
    • 2014年 9月 24日

    事実を言えない世の中

    • キジトラさん
    • 2014年 9月 24日

    外国人に対する性犯罪が激増している韓国も大いに問題だな。

    • キジトラさん
    • 2014年 9月 24日

    スリ似合うのはまちなかを歩くから悪い!
    犯罪被害に会いたくなきゃ外を出歩くな!

    • キジトラさん
    • 2014年 9月 25日

    ところで何故女は男以上に肌を露出させるのが好きなんだ?

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