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インドネシア警察、トランスジェンダー女性の長髪を切って男らしい声で話すよう訓練へ

「○○らしく」振る舞わせることほど馬鹿らしいことはありません。そういう価値観を持つことは自由ですが、それを人に強要した瞬間それは価値観ではなく支配以外の何者でもなくなります。



【1月29日 AFP】インドネシア・アチェ(Aceh)州の警察当局は29日、美容院で働くトランスジェンダー(性別越境者)の女性たちの髪を強制的に切り、男性の服を着用させたことを明らかにした。世界最大のイスラム教徒人口を抱えるインドネシアでも、アチェ州は保守的で、シャリア(イスラム法)が施行されている国内唯一の州となっている。

 警察は28日、同州にある複数の美容院に対して強制捜査を行い、少年グループに誘惑めいた行動を取ったとの疑いでトランスジェンダーの従業員ら十数人を一斉検挙した。

 また警察は従業員らがシャリアに違反しているとして、うち数人の長い髪をはさみで切り、全員に男性用の服を着せ、男らしい声で話すよう強要したという。

 地元警察のトップはAFPに対し、「トランスジェンダーの女性たちから息子が誘惑されたと、母親たちから通報があった」と語った。

 警察によると、女性たちは数日拘束された後、もっと「男っぽく」歩いたり話したりする指導や「道徳教育」といった、地元の宗教指導者による5日間の「訓練」療法を受けることになるという。(c)AFP

via: インドネシア警察、トランスジェンダーの女性を強制断髪 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

transgender2 インドネシア警察、トランスジェンダー女性の長髪を切って男らしい声で話すよう訓練へ

 

トランスジェンダーでいることは罪か

非常に悲しいニュースであると同時に、日本がどれだけマシな国かがわかる事例ですね。欧州の先進国の事例を見てみると日本が随分この辺りの理解にうとい国のように感じられますが、こういう国と比べるとそのまともさがよくよくわかります。

 

人の髪の毛を無理やり切る、服装にダメ出しをして着替えさせる、話し方や歩き方も強要する。しかも友達同士でもなければ上司でも教師でもなく、国家が有する暴力の象徴である警察機構がそれを行う。これはまさに制度的な差別であり、明確に国際人権規約などに反する行為であると言えるでしょう。

 

私は、人間が誰か他の人間を嫌いになったり嫌悪することを止めることは出来ないと思っています。ゲイの男性を嫌う男性もいるでしょうし、タバコを吸う人間を人間扱いしない人もいますし、化粧が濃い人間を見ると吐き気がする人だっているでしょう。しかし、これ自体は差別ではありません。感情の問題です。

 

差別とは何か

最近もダウンタウンのブラックフェイス問題などがありましたが、あれも私個人としては差別ではないと考えています。差別とはもっと制度的で、国家の権力と紐付いたものだからです。典型例を言うなら人種によって住む場所を隔離すること、使える公共機関を分離させることなどです。

 

しかし、これとブラックフェイス問題は全く違います。また、ゲイの人が嫌いだと宣言することとも違います。それらは政府の権力と結びついておらず、また制度によって具体的に誰かの権利が侵害されているわけではないからです。それは太っている人や禿げている人を馬鹿にすることと同じように、不謹慎で下品なジョークや価値観ではありますが、差別としてみなされ権力によって否定されるほどのことではありません。もちろん倫理的な観点からそういうことを言う人を否定することは可能です。

 

そういう意味で、このインドネシアのニュースはまさに制度的な差別を行っていると言わざるを得ません。あまりにも酷い。人が自分の人生を納得しながら生きようとしているのを邪魔する国家というのは、もはや国家として最も重要な役割を放置しているとしか思えません。このような状況が早くなくなっていくことを祈っています。





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