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物言う投資家「女性役員がいない企業には総会を混乱させる」

ダイバーシティ・マネジメントという言葉が話題になって久しいですが、それが社会的正義のためではなく企業の経済成長のためにあることをご存知の方はどのくらいいるでしょうか。



機関投資家に株主総会の議決権行使を助言する米グラスルイスは2019年から、日本の主要上場企業に女性の役員起用を求める。候補者を含め女性の取締役や監査役がいない企業の総会では、会長もしくは社長の選任議案に反対票を投じるよう投資家に推奨する。同社は海外投資家の議決権行使に影響力を持ち、日本企業の女性登用の流れを後押ししそうだ。 via 日経新聞「女性役員ゼロ  総会で反対票を 米助言大手が推奨

 

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女性がなぜいま求められているのか

女性活躍女性活躍と言われ続ける中、「そもそもなんで女性活躍しなくちゃいけないの?」と思っている人は少なくないでしょう。役員の割合を高めろとか、就職の機会を公平にしろとか言われても、そもそもなぜそれをするべきなのかが分かっていない。法律だから、という簡単な話ではありません。

 

実はこの混乱は二種類のムーブメントが混ざってしまっているせいで生まれています。すなわち「人権」と「経営戦略」の両面です。前者についてはわかりやすいですね。女性もまた女性である前に人間であり、人間には働く権利がある。性別という特定のカテゴリーでその権利が差別されてはならない、いわゆる綺麗事と言われる部分です。もちろんきれいごとは現実社会において物凄く重要なので、このような言説が力を持っていることは紛れもない事実です。

 

しかし、それだけでは釈然としない人も多いでしょう。自分より能力が低い女性が、女性というだけで昇進して給与を高くしたり権力を強めるのを見ると腹が立つ男性も少なくないと思います。しかし、女性が活躍することにはもう一つ重要な目的があるのです。

 

経営戦略としてのダイバーシティ・マネジメント

それが、ダイバーシティ・マネジメントという視点です。性別だけに限らず、年齢・国籍・障害など様々な要因から多様な組織を作ることが、ひいては企業や組織の競争力を高めるというものです。いくつもの学術研究で明らかにされていることですが、このような多様性が高いほど「優秀な人材の確保」「リスク管理の向上」「新しいアイディアの創出」の3つのパラメータが上がると言われています。

 

色々な人間がいる組織のほうが、画一的な組織よりも手広く人材を確保することが出来ます-例を出すと、女性が活躍している会社では優秀な人材が確保しやすい-し、様々な視点から現状を捉えることで抜け落ちていた視点が確保されてリスクが把握出来たり、その逆に組み合わせることで新しいものを作ることが出来るのです。

 

このような観点から、ダイバーシティの中でも最も人数が多い「人口の半分である女性」をターゲットにいま女性活躍が進められているのです。社会的に褒められることだからとか、人権の問題とか、法律の問題だと思っていると足をすくわれることになるでしょう。

 

そして、そのような理由から投資家が女性が活躍していない会社に投資をしない方向で進めているようです。社内の圧力より、会社が変わるには外圧が一番ですので非常にいい傾向だと思いますね。





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