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就職氷河期世代、中高年ニート化するなど危機的状況

社会構造的に辛い状況を生きている人たちは非常に多い。そしてそれは彼らの能力とは無関係だったのだから余計辛い。



中高年化する就職氷河期世代の厳しい現実

via nippon.com

実質賃金は低下、収入増望めない構造に

図1には、最終学歴が大学もしくは大学院の40~44歳雇用者について、毎月得ている給料の平均水準の推移を示した。数値は物価水準の変化を考慮した実質賃金であり、各年の賃金が2015年時点でどれだけ価値を持っていたかを意味する。

d00406 fig01 就職氷河期世代、中高年ニート化するなど危機的状況

2005年から世界金融不況が始まる直前の07年までは、給与平均は50万円を超えていた。現在の為替レートからすると、5000ドルをわずかに下回る程度で、かなりの高額だ。当時の40代前半が大学を卒業して就職したのは、まだ日本がバブル経済を謳歌(おうか)していた時代だった。彼らバブル世代は、就職活動にさほど苦労をすることもなく、採用後も長期雇用や年功賃金といった伝統的な日本的雇用システムに守られてきた。

それが08年を境に実質賃金は50万円台を割り込み、その後も大きく減少していく。10年代半ばになると、40代前半の多くを占めるのが、就職氷河期世代だ。彼らの平均賃金は45万円(約4200ドル)を下回る。バブル世代に比べると5万円以上も少ない。子どもを養ったり自動車や住宅を購入したりと、本来なら消費意欲が最も旺盛なはずの年代にお金が回っていない。氷河期世代には1971~74年生の第二次ベビーブームも含まれており、経済全体に与えるインパクトも大きい。デフレ脱却も進むわけがない。

氷河期世代では最初の就職がうまくいかなかったため、転職を経験している割合も高い。そのため、会社の勤続年数も短い。日本では勤続年数に応じて給与が上がるシステムが残っている以上、当然彼らの賃金は低くなる。バブル世代の多くは給与の高い大企業に入れたが、氷河期世代では中小企業で働いている場合も珍しくない。転職せず会社にとどまっても、バブル世代の大量の先輩社員がいて、管理職への昇進はままならない。複合的な理由が積み重なり、氷河期世代の収入は増えない構造が作り上げられている。

現在の日本では長時間労働の削減が大きな社会目標になっているが、氷河期世代が20代だった頃は、サービス残業とよばれた割増賃金が払われない違法な長時間労働も当たり前だった。過酷な職場でも今さえ我慢すれば将来は高い収入が得られると信じて働いてきたのだ。しかし、現在の低い賃金に据え置かれた状況は、氷河期世代の淡い願いが幻想にすぎなかったことを語っている。

非正社員では結婚も難しく…

しかし氷河期世代でも、正社員としてそれなりの給料がもらえるなら、まだマシかもしれない。図2は、氷河期世代の男性の2002年の就業状態が、2015年にどのように変化したかを示したものだ。2002年には、不況で卒業後も非正社員で働いていた男性が18%程度いたが、そのうち約3人に1人は、2015年でも正社員になっていない。30代や40代で正社員になれなかった男性が、結婚し、子どもを持つことは、現在も日本では難しい。だから少子化にも歯止めがかからない。

d00406 fig021 就職氷河期世代、中高年ニート化するなど危機的状況

さらに深刻なのは、なんといっても仕事をしていない氷河期世代だ。図2でも新卒で就職ができずに2002年に仕事をしていなかった氷河期世代は6%存在していた。そのうち2015年にも仕事をしていない割合は40%を超える。働いたとしても非正社員や自営業の場合が多く、正社員になれたのは30%にも満たない。2000年代に就職がうまくいかず、働くことに自信を失い、就職活動を断念した若者を、日本では「ニート(NEET(※1))」」と呼ぶようになった。そんなニートだった若者が、今や働くことを諦めた「中高年ニート」になっている。

 

作られたニート世代

本当に悲しいことだが、能力の上下に関わらず非正規雇用にならざるを得なかった人たちというのがいる。しかも、その後正規雇用に切り替える機会が無い新卒至上主義の日本ではスキルを積むことも出来ず、40代を迎えている人たちも多い。スキルが無いから交渉能力も低く、相手の言い値で働かざるをえない。ずっとそのままだ。

 

社会的保障もないから怪我や病気をしたら人生は立ちいかなくなる。十分な報酬をもらっているわけでもないから貯金もできない。当然自分への投資もできない。能力が上がらないからずっと同じレベルの仕事をすることになる。熟練しないタイプの業務だからそれを続けても何の実力や実績にもならない。

 

このような状況では当然結婚なども難しい。いずれ働く意欲や生きる意欲を失っても何の不思議もない。全ては、氷河期世代と非正規雇用を許した政府とに原因がある。彼らの能力は他の世代となんらの違いもないのに、生きることが非常に難しくなってしまっているのだ。彼らが甘えていると考える人がいるなら、同じ状況になって挽回してから言って欲しい。

 

できることはあるのか

しかしそうは言っても、彼らの現状を変えることはできるのだろうか、みんながハッピーになるためにはどうしたら良いのだろうか。正直、もう手遅れであると言ってしまえばそれも一つの事実である。40歳になってノンスキルワーカーとなると、果たして新しいスキルを身につける学習能力があるのか不安だ。正しいスキルを教えることが出来れば能力が延びる人もいるかもしれないが、その後働けるのは30年。やはり同じ教えるにしても新卒に教えた方が良い、と考える向きは少なくないのではないか。

 

しかし、新卒と同じかそれよりも安くとも、現状よりは稼げるといった報酬をうまく設定して、働きながら学べるような環境を持つことが出来れば理想だ。しかも、転職が容易な形で働いて市場でスキルを磨き続けることが出来る連鎖にさえ乗れば良い。つまり、給料が今と同じか少し高いくらいで、スキルを磨けるタイプの仕事に移るしかない。

 

あるいは、そのような公的制度をもっと強める必要があるだろう。いまも職業訓練として公的な制度があるが、それをもっと拡充あるいは広く知られるように広報活動を強めるべきだ。学んでいるだけで稼げる制度があることを知らない人も多いはずだし、ブラック労働をちゃんとブラック労働として認定して職業訓練校に入る資格を与えるべきだろう。





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