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若者が高齢者を支える時代から、全員が全員を支える時代へ

将来的には、2-3人の若者が高齢者を支えるようになる…そんなこと出来るわけないのに何を言っているんだ。全員が全員を支えるような形へ社会変革が求められている。



若者の話を聞くと、「日本の将来は暗い」という人が結構多い。「なんで」と聞いて回ると、一番の理由は、「昔は若者10人で高齢者1人を養っていた、今や団塊世代が跋扈して、肩車型の構造に向かっている。これでは、やっていけない」。これが若者の将来に対する漠然とした不安の根本原因である。

この考えは間違っている。なぜかといえば、”young supporting old”という考え方に立脚しているからだ。若者が高齢者の面倒を見て当たり前という前提があるから、将来が暗くなるのである。

動物全般を見わたせば、若者が高齢者の面倒を見ている例は皆無だ。約20年前に高齢化が進んだヨーロッパでは、“young supporting old”という敬老原則をとっくの昔に捨てている。これでは社会がもたないからだ。

それでは今、どういう原則になっているかというと、“all supporting all”である。年齢や性別を考えずに、皆が皆の中で困っている人を支えるという考え方で、年齢フリーの社会を作っているのがヨーロッパである。

社会制度の面で見てみよう。“young supporting old”の世界では、働いている若者から所得税を集め、住民票で年齢を調べて敬老パスを配れば、それで事足りる。

しかし、“all supporting all”の社会を創るためには消費税に変えるしかない。働いていようが、いまいが、人は消費する。だから”all”に消費税で課税することがもっとも合理的なのだ。そこで集めたものを、シングルマザーなど本当に困っている人に給付しようとしたら、資産や所得がわかっていなければ配れないので、マイナンバーを整備するしかない。

via: 定年制を廃止することが、一番の「働き方改革」である(出口 治明) | 現代ビジネス | 講談社(3/3)

01 fig02 若者が高齢者を支える時代から、全員が全員を支える時代へ

 

若者が高齢者を支えることの無理

よくこの画像のような関係性を見せられたことを覚えている。若い頃「これからは高齢者が増えるから、若者が頑張って支えなくちゃいけない」という文脈で説明されてきた社会保障の図。でもよく考えてみて欲しいというか、この頃図を作っていた人は恥ずかしくなかったのだろうか。

 

こんなこと出来るわけないし、そもそもこんな社会にしてしまったのは社会設計に失敗した国家そのものではないか。どう考えても無理だろ。結婚もして子どもも育てながら全然知らない高齢者のことを社会保障で税金を通して支えるなんて無茶がありすぎる。

 

しかも予想通りというか、実際いまは結婚も子育ても一部の裕福な人間だけが出来るものになってしまっている。大卒の非正規雇用は実に4割を越えようとしていて、大学を出たら安泰という社会では全くなくなってしまっている。

 

それに加えて若者から出る一番の不満が「高齢者は金を持っている」というもの。年金も潤沢で、なんなら若者の給料よりも全然高い。そんな中、社会保障がどうとか言われても理解出来るわけもない。理不尽な世界そのものである。

 

みんながみんなを支える

考え方や制度設計を変えていく必要がある。一番は「年齢など関係なく、困っている人に再配分される」ことをなんとかして実現しなくてはならないということだ。なんでお金を持っている高齢者にまで支援が必要なのだろうか、理屈のない設計は本当にやめていただきたい。

 

年金より少ない額しかもらえない若者が多い中で、なぜ若者から社会保障のお金が出せるのか。安定的な暮らしが出来る人から、その暮らしを脅かさない程度に徴収して再配分に回すべきなことは自明である。特に若者に対する負担は極力減らさないといけない。なぜなら、そうしないと子どもが生まれないからだ。

 

日本政府が心の底から馬鹿だなと思うのは、国力の低下を恐れるならどう考えても若者を優遇しなくちゃいけないのにそこに関心が見えないということ。これだけブラック企業の問題が明らかになっている中、この上「車を買え」とか「子どもを作れ」とかどの口が言っているのか本当にわからない。

 

確かに有権者や投票者の割合で高齢者が高いことは知っているが、それを全ての言い訳にして本来国家がやるべきことから逃げて良いのか。政治家こそが率先して若者の声を聞こうという努力をするべきじゃないのか。若者の投票率が低いのは若者だけのせいではないはずだ。

 

日本政府は早く方針を転換し、若者から高齢者へという制度ではなく、困っていない人から困っている人へと制度を変更することが求められるだろう。しかし、もう遅いかもしれない。若者は死にかけているのだから。





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